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作品一覧
ホーリー
大沢愛
投稿時刻 : 2013.11.28 22:14 最終更新 : 2013.12.02 21:52
字数 : 6194
5
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コメント
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静かで、それでいて空気が濃厚だなあ。語られる「死」というものが哲学的で興味深い一方で、弟くんと彼女のあれこれに対する説教が生生しいというか「あるあるww」って言いたくなるリアルさなのが面白いバランスでした。船から下ろされるっていうイメージが、絵になるように幻想的で、少し切ない。最後の一行がすごく印象的でした。
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将棋のお話とはちがった味わいだけどー。

どことなく大沢愛タッチちゅーのが確立されているらしくー。

小説も感想付けも、ストロングスタイルぽいので、今日から大沢愛ちんのあだ名はカール・ゴッチ子でけってーい。

お話的には、読んでいて、兄と弟みたいな姉&弟って印象。

そこがサバサバしていていいんだけど、一方で付き合っていた人とのああだこうだがあって、それが陰影になってる感じー。

五感が順番に消えていく、ちゅーのは、はかないにゃあ。

ほんでもって、タイトルが「ホーリー」かー。

ある意味、ジャポンの人じゃないと書けない「ホーリー」かもしれにゃい。

ちゅー風に思ったボクちんなのだった。

ひっく。

うぃ~、ひっく
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静かで、それでいて空気が濃厚だなあ。語られる「死」というものが哲学的で興味深い一方で、弟くんと彼女のあれこれに対する説教が生生しいというか「あるあるww」って言いたくなるリアルさなのが面白いバランスでした。船から下ろされるっていうイメージが、絵になるように幻想的で、少し切ない。最後の一行がすごく印象的でした。
2013.12.10 19:14

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丁寧なコメント、ありがとうございます。この「お姉ちゃん」はふだんは登場させないようにしているキャラクターですが、思い切って好きなように喋ってもらいました。べつに私と同じ性格というわけではない、と思います(笑。
弟くんとお姉ちゃんとが実際に会話をしても噛み合わないでしょう。小説で論理合戦のような遣り取りにしてしまうと物凄くそらぞらしくなりますよね。実際に仲の良い相手と話していても、話そのものよりも相手の仕草やまなざし、もっと言えばそこに相手がいることで会話が続いて行く、なんてことがよくあります。思春期の弟くんをひやかして、いじって、ときどき自分の経験と引き比べてマジになったり。あとわずかで視覚を失う「お姉ちゃん」が弟くんの寝顔を眺めながらとりとめもなく話し続けるリアリティがすこしでも出ていれば、と思います。
舟のイメージは体験談をもとにしています。昔、大切なひとを火葬場まで見送って、骨揚げを待っていたときのことです。建物の外には冬晴れの空が広がっていました。山のてっぺんで、雲がゆっくりと流れていました。それまでは天国や西方浄土に旅立つさまを思い描いていました。でも、流れる雲を見ていると、この世界が動き続けている感覚がリアルに伝わってきます。この動いている世界には、あのひとはもういない。雲が流れてゆく先に佇んでいるあのひとがどんどん小さくなっていく気がしました。喪服を着てじっとしていると錯覚しがちですが「生の能動」はどうしようもなく続いているんだなあ、と思いました。陽射しは暖かいけれど、風が冷たく、震えながらじっとしていたのを憶えています。
最後の一行は、いちばん最初に浮かびました。触覚を失い、視覚もなくなりつつあるお姉ちゃんが、最後に懸命に靴下を履かせてから去ってゆくプロセスを描かずに、ぽつんと結果だけを書きました。受け取っていただけて嬉しかったです。
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将棋のお話とはちがった味わいだけどー。

どことなく大沢愛タッチちゅーのが確立されているらしくー。

小説も感想付けも、ストロングスタイルぽいので、今日から大沢愛ちんのあだ名はカール・ゴッチ子でけってーい。

お話的には、読んでいて、兄と弟みたいな姉&弟って印象。

そこがサバサバしていていいんだけど、一方で付き合っていた人とのああだこうだがあって、それが陰影になってる感じー。

五感が順番に消えていく、ちゅーのは、はかないにゃあ。

ほんでもって、タイトルが「ホーリー」かー。

ある意味、ジャポンの人じゃないと書けない「ホーリー」かもしれにゃい。

ちゅー風に思ったボクちんなのだった。

ひっく。

うぃ~、ひっく
2013.12.10 20:09

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海の向こうからのコメント、ありがとうございます。「サイダー」風の作品を並べるのも気づまりですから、今回はこんな感じにしてみました。お姉ちゃんと弟の関係が兄・弟のようにサバサバしている、というのはなるほどと思いました。一般的な姉弟関係はどうなんでしょう。いえ、自分がこうだ、とは言いませんが。決して。
子どもも楽しめるお話として、児童文学寄りパターンとパロディ形式と、それ以外に何かないかと考えているうちに浮かんだのが戯曲形式でした。地の文章を抑えて語り部分をメインにすれば、何だかわからないけれどこのお姉ちゃんは遠慮がないしムチャクチャも言う、でも優しいところもあるんだな、と伝わるんじゃないか、と。台詞部分を使えば20分くらいの演劇にできるかもしれない。舞台中央に置かれたベッドにちょこんと腰かけたお姉ちゃんの姿が浮かびます。床に脱ぎ捨てた服を爪先で嫌そうにつついて顔を顰めている彼女と目が合った瞬間、書けると思いました。
なにしろ女優一人でいけますから極端な部員不足に悩む演劇部でも上演可能。大道具も保健室から借りてきたベッドか、それもなければパイプ椅子二脚を向かい合わせてシーツをかければOK。あとは助っ人に照明係がいれば完璧です。あれこれと考えるうちに高校時代を思い出してしまいました。
五感が失われてゆく順番は、感覚の届く「距離」の順にしました。密着を要する触覚と味覚は最初に、光が必要な視覚が次に、闇の中で距離を隔てても感じ取れる聴覚と嗅覚は最後に。ご指摘の通り、これは日本の聖夜の物語です。サンタクロースもツリーもなしに何が届けられるか。何かひとつでも届くといいな、と思います。
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