突撃! 隣のプロットコンテスト
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サーカスが終わる時間にて(仮)
るぞ
投稿時刻 : 2013.11.26 02:02 最終更新 : 2013.11.26 02:40
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- 2013/11/26 02:40:42
- 2013/11/26 02:11:44
- 2013/11/26 02:06:32
- 2013/11/26 02:04:55
- 2013/11/26 02:02:56
サーカスが終わる時間にて(仮)
るぞ


【テーマ】
ぐだぐだ考えてるうちに、全部つかたのでどれでも。強いて言えばサーカスがテーマに向いてる?

【場所】
英語圏のどこか。キラ名も英語系(ググて適当に決めれば良いかと)。

【登場人物】
主人公:名前未定。話が書きやすいように、筆が進むままに性格決めたらいいかと。
弁護士:初老の男性。悪い人ではなさそう。
親族:複数人。悪人ではないんだけど、ちとイラとする感じ。

【展開】
起.
ある資産家の老婆が亡くなた。その遺言状公開の場。
集められているのは、亡くなた老婆の親戚達と、彼らを呼び寄せた初老の男性弁護士。
主人公は、老婆の孫で、手紙が届いたものの、対象の父親が既に亡くなていたため、息子である彼(or娘である彼女)が来た。
「よほどの事がない限り、孫は相続の対象として書かれていないだろうし、あても優先順位は低いのでは?」と集また親戚に言われるが、弁護士に、一応公開の場にいておいてください、と留められる。
時間が来て公開された遺言状の内容は、以下の通りだた。

1.今から公開される暗号を解いて、権利書を発見・所有した人間に、全財産を相続させる。権利書を所有さえすれば、続柄関係は問わない。
2.規定時間までに権利書が発見されなかた場合、故人の息子・娘達に均等分配(つまり孫である主人公は対象外)
3.解くべき暗号は以下の通り

------------------------------
1.雲雀は巣をつくりあげ 兎は空を跳ね 猫の横切る道を見下ろし 人は夢を見る。
2.雲雀は「ここは私の家」と言い 虎は追い出された。
3.我が兄弟の持つ犬は 駒鳥を食い散らし 獅子に追われて 蛇に匿われた。
4.犬の生誕の日には 郭公は祝い 駒鳥は嘆き 鳩は歌い 蟷螂は笑い コヨーテは吼え 兎は怯え 虎は呪た。
5.郭公は巣の中で 飛蝗の死骸を貪る。
6.その噂を鳩は 蟷螂から聞きつけ 人に天啓を与えた。
7.象の守る時計を見よ 烏の護る木々を見よ 獅子はそこに潜み 象の足の下で 猫は眠り続けている。
------------------------------

4.ヒント1として「行の答えは全て、最初の文に潜んでいる」が挙げられている。
 ヒント2として「自分の時間を管理できる者であれ」という、生前の老婆の口癖が挙げられる。

彼らが集められた部屋には、無数の動物達の彫像や剥製が飾られている。
また事前情報として「この屋敷の存在を、生前老婆に雇われていた会計士・弁護士達は、誰も知られなかた。建設業者を調べて訊ねるとノーコメントで追い返される。恐らくは秘密にするよう厳重に言付けて、こそり依頼をして建てさせたものと思われる。弁護士も遺言状作成時に初めて屋敷の事を知たので、この屋敷に訪れたのは今日が初めてだ」ということも判明する。
つまり屋敷の詳しい構造を知る者は、この場には誰もいないのだ。
これらの条件を踏まえつつ、いよいよ権利書探しが始まる。

承.
主人公はさりげなく、その場にあた手帳(スケジル帳)を拾い上げて「ちと借ります」とことわて手に取り、余白スペースに書き込んで暗号の内容をねじくり回して考察。やがて解答に至る。(この時、考察を始める前に、すでに手帳に何か見つけているような描写がほしい。さりげなく)

一つの行は28個の文から成る。もし各文に一つ文字を当てはめ、一行で一つの単語を成すと考えると、丁度良い長さのはず。
またその場合、各文に仕込まれた動物が、おそらくそれぞれ何らかのアルフトに対応するはず。
そしてヒント1から考えて、各行の最初の文の中に、その行全体で出来る単語が仕込まれているはずだ。
まずは頻出単語であるtheを仮に当てはめ、また文字数的に四行目の文章は"birthday"の文字しかあり得ない、ということも見つけ出して解いていく。
最終的に、雲雀=m, 兎=a, 猫=k, 人=e, 虎=y, 犬=b, 駒鳥=r, 獅子=o, 蛇=s, 郭公=i, 鳩=t, 蟷螂=h, コヨーテ=d, 飛蝗=n, 象=c, 烏=l
と当てはめて
"make my bro's birthday in the clock" の文章を導き出す。
「我が兄弟の誕生日を、例の時計の中に作り出せ」

この屋敷で時計といえば、おそらくは玄関にある、何故か止まていた大時計のはず(あらかじめ背景描写とかで、ちと出しておきたい)。秒針はついていないので、おそらく短針を誕生月、長針を誕生日に対応させれば良いはず。
ヒント2の「自分の時間を管理できる者であれ」も時計を示唆しており、少なくとも解読文自体は間違いないと思われる。

しかし兄弟とやらが誰なのかわからないという事で、主人公は解読文を皆に公開する。
祖母に兄弟などいなかたはず。解読文を教える代わりに、誰かこの兄弟の存在を知る者がいたら教えてくれ、と。(さりげなくここで、弁護士が動揺していると良い)
そこで皆で知識を出し合て、祖母の情報をかき集めて、生前の行動を追ていく(書斎の本とか調べたり、誰かが「そう言えば」と思い出したり)
結果、以下の情報が集まる。

祖母は14歳で孤児となり、18まで施設で過ごし、その後独立した。
始めは娼婦として、小銭を稼ぎ、やがてそれらを元手に一大事業(舞台設定による。その時代でがつり儲けられそうな、王道の何か)を立ち上げ、大成功。その後も商才を発揮して、今の財産を築き上げた。
彼女の子供達の父親は不明。ここにいる親戚(子供達)は、お互いに違う父親なのだろうとは、薄々全員察している。
結局彼女は誰とも結婚しなかたため、基本的な相続権は現在息子・娘達にしかないわけだ。
祖母は成功してから、しばらくのあいだ、どうやら生き別れたらしい兄弟を探していた時期があたらしい。
しばらくして諦めたのか、弟を探す様子は見られなくなたとのこと。
晩年、子供達が自立して家を空けて後、良く分からない理由で、金を散在し、使用人たちの多くは去て行たようだ。

また、書斎にあた彼女の手記が見つかり、弟と別れた日の思い出が綴られているのを発見する。
両親が死に、弟はどこかの養子に、自分は施設に入ることが決また後の、最後の弟の誕生日。
なけなしの金をはたいて二人で遊園地に行たこと。そこでサーカスを見た事。弟に大きくなたらちんと形のあるプレゼントもあげると、約束した事が書かれていた。
その手記から、弟の誕生日が発覚。
時計の針をその誕生日通りに合わせると、時計が開き、鍵と手紙が一枚出てきた。

転.
手紙には「この手紙を発見した者に、裏手にある施設を全て相続する」とある。
皆でいせいに見つけてしまたので、山分けにするしかないだろう。
鍵を使て裏手の門を開けると、森に囲まれた敷地の中に、遊園地が作られているのを発見する。(移動途中で、主人公がメモに使たスケジル手帳を握たまま移動している事を、さりげなく描写)
この遊園地が全財産なのか? と親戚の誰かが弁護士に問い詰めると、会計士がいなくなて以降、はきりと財産の場所が分からなかたが、表向きの財産はほぼ0に近くなていた事。恐らくは何かに散財したのだろうが、何に使たのか誰にも分からなかたこと、それが理由で使用人達がいなくなたことなどを教えてくれる。
つまり、この遊園地建設のために全て消えてしまたのか、とがかりする親戚達。
しかし、事実を教えつつも、弁護士は落ち着かない様子でそわそわしはじめている。
それを見て主人公は「きと貴方へのプレゼントがどこかにおいてあると思いますよ。心当たりのある場所を探してみてはどうですか? 大叔父さん」的なことを言う(台詞の細部は主人公のキラによて変動)
親戚一同びくり。大叔父さん@弁護士も正体当てられてびくり。
大叔父は主人公に、何故分かたのですかと訊ねるが「何故ろくに給料も出ない状況で、まだ働いているんですか?」と聞き返され、答えられずに沈黙する。

主人公は自身の推測を語る。
祖母は弟探しを突然止めたかに見えたと言うが、あの時計のリドルといい、この遊園地といい、諦めていたとはとても思えない。
つまり、弟探しの作戦を変えたのだ。なぜ変えたのか? 「弟は探されている事を知ていて、名乗り出る気がない」ことを確信したからではないか?
おそらく祖母は調査の結果、ある程度までは弟の行方を絞り込めたのだ。ずばり、今自分の使用人である者達のうちの「誰か」が弟なのだと。しかし自分が大々的に弟探しをしていることは、使用人なら皆知ている。名乗り出ないということは、傍にいようとする意思はあるが、名乗り出る気がないということ。
ならばどうするか? 森から一本の木を探し出すには、他の木をどけるしかない。
財産を使い切たように見せ、給金を絞ていき、平均水準以下になても、ギリギリまで残ろうとする者。それが多分弟なのではないか? 彼女はそう推測したのだ。
ただそれなりに人望があたのか、最後の一人にまでは絞り込めなかたのだろう。結局弟が誰であるか分かる前に、彼女の生涯は終わた。
だが、彼女は諦めていたわけではないのだ。
自分に正体を知られたくないのだとしたら、自分の死後なら名乗り出るのではないか?
そのために、やたらと凝た先の気になるように作られた、遺産相続劇を仕立て上げたのでは? つまり、今行われている権利書探しだ。自分の死後にこの遊園地の存在を知たら、流石に弟も名乗り出てくれるかもしれない、と。

推測を聞いて弁護士は、自身の心情を語る。
名乗り出るのは格好悪いし、おこがましいと思ていたのだと。
彼は、両親が死んだときわずか5歳だた。素直でなつきやすいこの年齢の子供なら、愛されやすく、養子の貰い手がつきやすい。彼は裕福な夫婦にもらわれて、大切に育てられた。
その7年後、姉が自分を探して会いたがているという話を聞き、一度会たのだ。
反抗期の時期に両親を亡くした姉は、貰い手がつかず色々と苦労している様子だた。話ぶりからすると体を売るような真似にも手を出しているらしい。
その頃は彼自身が潔癖な思春期だた。姉はきと、裕福な自分にたかるつもりだと思い、「お金を融通するつもりはないし、あなたが肉親だと知れたら外聞も悪いから、帰てくれ」と言てしまた。
姉は分かたと言て、そのまま姿を消した。
その後、家の事情で住居や苗字が色々と変わる事になたが、それでも裕福な家庭である事に変わりはなく、彼は順調に勉強して、順調に弁護士となり、順調に独立した。
特に結婚したい相手もないまま、生きる事を両親は許してくれた。家を継がせるためではなく、あくまで子供が欲しくて育てていてくれていたからだ。
そうして過ごすうちに、姉がずいぶん成功して、資産家に成たという話を知た。
反抗期もとうに過ぎ、会いたいと思ていたが、会えないとも思た。かつての自分が吐いた言葉を後悔した。
あの時あんな追い返し方をして、姉が資産家になた今になて、名乗り出るのは、おこがましい。それこそまるで、自分がお金目当てみたいではないか、と。今更ただ会いたいという気持ちなど、信じてもらえるわけがない。
ただそれからしばらくたち、彼も年をとて、色々な気持ちも落ち着いた頃、長年培た弁護士の技能を姉の隣で役立てても良いのではないか? それなら、名乗りでるなどというおこがましいことはしないまま、傍にいられる。世話になた両親も亡くなた残りの人生、ただ肉親の隣で生きるのも、悪くないのでは? そう思うようになり、素性を明かさないまま、密かに彼女の元で働く事にしたのだ、と。

結.
「きと貴方へのプレゼントが用意されているはずだ」という主人公の言葉に従い、大叔父はサーカス小屋の前に立つ、ピエロ人形の元へ向かう。そうこの遊園地は、彼が姉と最後に行た場所と、同じ構造に作られているのだ。
人がおらず稼動していない遊園地に、無論サーカス団員はいないが、サーカス小屋とピエロはそのままにあた。
ピエロ人形の前には、昔サーカスの外で売られていたおもち(内容未定)が置いてあた。
最後の誕生日の日、欲しがたがお金が足りずに、買てもらえなかたものなのだと大叔父は言う。
また今度という姉に、同じ物が次に手に入るとは限らないと駄々をこねると、姉は「このピエロ人形の前で、いつでも売てるみたいだから、次も必ずここに来るから、そのときに買いましう」と言たのだ。その遊園地は今は潰れてないはずだたが、彼女は丸ごと再現したのだ。
その時近所の鐘がある時間(適当に決める)を告げる鐘を鳴らす。
遺言状に書かれていた期限の時間が来た。
どの道遊園地は全員で分けざるを得ないので、売り払て金にするしか分けようがないと親戚達が言う。
大叔父も「このおもちだけで充分」だというが、少しさびしそう。
しかし主人公は、この遊園地を皆から自分が買い取り、大叔父に譲るので、問題ないという。
驚く一同に、主人公は屋敷から持ち出してきた手帳を見せる。
手帳の中には、主人公が考察に使たメモのほか、故人が書いたと思しき様々なスケジルが書き込まれている。
その中の大叔父の誕生日の日付を見ると、以下の様に書いてある。
「裏の敷地にある施設を除く全ての財産は、この手帳のカバー裏に隠した権利書を ○年○月○日 ○時○分の段階で所持していた者に相続する。財産の内容と保管場所は権利書に記す」
そう、主人公はヒント2の「自分の時間を管理できる者であれ」を見た段階で、このスケジル帳が怪しいとふんだ。ゆえに、即座に回収していたのだ。
権利書には隠し財産として結構な額とその保管先の銀行等が記されていた。
そして規定の時間まで、主人公はきちりとこの権利書を保有していたのだ。つまり遊園地以外の隠し財産は全て主人公のものである。
後はま地の文なり台詞なりで、なんか上手い事言て〆て、大団円感出せば良いかと。


【懸念ポイント】
いかに面白く状況を描きつつ、必要な情報を効率よく与えていくかに尽きる。
必要な情報を公開するための適当な理由付けは、一応プロト内に入れたが、書きやすい方へ臨機応変に変えた方が良いかも。この順番に情報開示したほうがドラマチク、とかならそちで。
長編なら主人公のキラをぶとんだ感じにすれば良さそうだが、短編なので多分それやたら尺がキツくなる。素直かつシンプルに行たほうが良いか?
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