短歌小説コンペ
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田島春、タージマハルを訪れる
投稿時刻 : 2014.02.09 18:14 最終更新 : 2014.02.09 20:00
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更新履歴
- 2014/02/09 20:00:48
- 2014/02/09 18:14:28
田島春、タージマハルを訪れる
伝説の企画屋しゃん


かのじは すこし考え 名をつげた。

名前はね 田島春です 手配よろしこ。

そう言て にこりと笑う 得意げに。

人生初 海の向こうへ ひとりたび。

会社を 辞めるけれども ご褒美よ。

バリ島で 羽をのばすの 思い切り。

 
それなのに なんだかすごく 嫌な予感。

海がない やたらと広い ここはどこ?

ねえ、あなた あの巨大な 建物は……

白で やたらとでかい あれはナニ?

 
あれですか? 田島春です すごいでし

自慢げに 親指をたてて 言うけれど。

ち、ちと どうしてあなた 知ているの?

田島春 それて私の 名前です。

 

そうですよ あれ、田島春 世界遺産

よく来ました ナマステインド ウエルカム♪
 

い、い、いやあ こわいよキモイ 帰りたい。

あてくしの 個人情報 ダダ漏れよ。
 

ちの人 こちの人まで 呼んでいる。

田島春 私の名前 呼んでいる。

たじまはる きれいだよねえ ワンダホー

いやあああ ホントのことを 言わないで。

バリ島て 思たよりも いいとこね。

私やと 道が見えたわ ここへ住む!
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