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200文字小説コンテスト
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冬の女王の涙
 投稿時刻 : 2014.03.24 23:47 最終更新 : 2014.03.25 20:33
 字数 : 200
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更新履歴
- 2014.03.25 20:33:06
- 2014.03.24 23:47:00
冬の女王の涙
ra-san(ラーさん)


 冬の女王が涙を流した。

「女王様!」

 駆け寄る雪の精霊達。女王は目を押さえ、苦しそうに呻いた。

「春が……春が来る」

 女王は憎々しげに空を睨む。

「あれは春の精霊ども!」

 雪の精霊達が、空一面を黄色に染める春の精霊達の姿に慌てふためく。

「女王様、お逃げ下さい!」

 鼻を押さえた女王は首を横に振た。

「もう手遅れ……くしん!」

 春。それは冬の女王が花粉症に苦しむ季節。
 そして女王は草花の枯れる冬まで部屋に引きこもる。
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