200文字小説コンテスト
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望郷2
投稿時刻 : 2014.03.26 21:32 最終更新 : 2014.03.27 06:00
字数 : 200
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更新履歴
- 2014/03/27 06:00:49
- 2014/03/26 21:32:33
望郷2
三和すい


「は? 私が天王星に異動?」
「そうだ」
「しかし人類は先日火星のテラフミングに成功し、太陽系外への進出計画を凍結させたはず。天王星に支部を置く意味など……
「人類の宇宙進出を見越して作た冥界へのゲートが、すでに天王星に完成している。いずれ壊すにしろ管理する者が必要なのだよ」
「そんな……

 凍てついた大地で、死神は一人寂しく空を見上げる。
 小さく輝く太陽を。その近くにあるはずの地球を思い浮かべながら。
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