200文字小説コンテスト
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望郷
投稿時刻 : 2014.03.26 21:27
字数 : 200
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望郷
三和すい


 人類の宇宙進出が進むにつれ、宇宙での仕事が増えてきた。
 軌道ステーションや月面基地での仕事はまだいい。だが、小惑星帯や木星など遠く離れた場所に来ると、地球が見えないせいか、本当に帰れるのだろうかと時々不安になる。
 そんな話をすると「大丈夫さ」と先輩の死神が言った。
「地球の方角はこいつが教えてくれる」
 大鎌の一振りで肉体と切り離された魂が、ゆっくりと宙を漂い始める。
 懐かしき故郷の星に引き寄せられるように。
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