200文字小説コンテスト
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ぐしゃ
投稿時刻 : 2014.03.18 23:57
字数 : 200
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ぐしゃ
茶林小一


 どこからともなく落ちてきた、車が地面に叩きつけられる。潰れて平たくなたその上に、横転したままもう一台。
 軽自動車。セダン車。マイクロバス。ワゴン車。軽トラ。トレーラー
 それから戦車に装甲車。シトルを乗せるクロウラー
 車と名のつくなんでもかんでも。次から次へ、落ちてくる。下は潰れて押し潰されて。それでもいくつも積み上がり。
 積み重なりゆく鉄塔は、雲を越えてもとどまらない。
 言葉はとうに、届いていない。
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