第17回 てきすとぽい杯〈GW特別編〉
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怪談は幽霊屋敷で
投稿時刻 : 2014.05.03 23:29 最終更新 : 2014.05.03 23:30
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更新履歴
- 2014/05/03 23:30:46
- 2014/05/03 23:29:09
松浦(入滅)


『怪談は幽霊屋敷で』

俺、こういう場所に来るの結構楽しみなんだ。
夕陽が気持ち悪いくらいにぎらぎらしていて、そのくせまたく人の気配がなくて。
誰のものでもないアパートなんてあり得ないから、きと所有者はいるんだろうけどさ。でも、入居者はひとりもいない。板張りの廊下とか、あちこちすり切れている畳とかが、昭和て感じだろ?
今日は、二階の部屋も探検してみようかな。聞いた話だと、部屋の真ん中にぽつんと黒電話がおいてあるとか。しかも、午前零時で鳴り出すていうんだ。時代錯誤な怪談だけど、ここにいるとあながち嘘て笑い飛ばすのもどうかなて気分になる。
そう、ここは異空間て感じがする場所だから。

黒電話!
私、そういうの大好きなの。昭和レトロ? うん、そんな感じかな。
是非、私のコレクシンに加えたい。聞いた話だと、このうち捨てられたボロアパートの二階にあるとか……。ちと怖い感じのするところだけど、今はまだ明るいし、それに幽霊なんて所詮嘘だし。いくしかないでし? 電話を取りに行くなら今でし
この階段、抜け落ちたりしないよね? 大丈夫だよね??

二階は三部屋か……
と、電話があるていうのは、確か真ん中の部屋だたな。
202号室だ。
ん? 人影??
まさか、な。

たー
これよ、これ。黒電話。プなくて、ダイアル式なの!!
あれ? 今、廊下に誰かいたような……

先客なのか?
開けるべきなのか?
として……。いや、まさかな。
どこぞの物好きに決まている。なら驚かせてやるか。
それ

廊下、絶対誰かいるよね??
確かめなき。幽霊て思うから、そう見えちうんだよ。
本当に確かめれば、嘘だてわかるはず。
それ



……
なんだ、無人か。

……
ほら、やぱり気のせいじない。
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