第41回 てきすとぽい杯
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エンディングノート
投稿時刻 : 2017.10.14 23:34
字数 : 739
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エンディングノート
小伏史央


「そういえば私エンデングノート書かなかたなーと思てさ」
「エンデングノートですか」
「そう。残す人たちに向けてさ、メセージとか、残したいじん」
「遅くないですかね」
「そんな発想なかたからね」
「死ぬので精一杯でしたか」
「死ぬのなんて一瞬だよ」
「そうですか」
「まあけこう苦しんで死んだんだけどね」
「どちですか」
「だからさあ、エンデングノート書こうと思て」
「はあ」
「でも思いつかないというか」
「思いつかないんですか」
「冷蔵庫のプリン食べてもいいよぐらいしか」
「じあそれだけ書いとけばいいんじないですか」
「それだとエンデングメモ置きじん。ノートじないと」
「他に遺族に伝えておきたいことはないのですか」
「うーん。なんかある?」
「自分で考えてくださいよ」
「ブレインストーミングしようよ」
「ところでどうやてノートに書くんですか」
「あーそうだた。死んでるからペン持てないんだた」
「やぱり遅すぎましたね」
「代筆お願いできたりする?」
「代筆はできますがそれだと意味がないのでは」
「ないのかな」
「筆跡の真似もできませんし」
「内容で勝負しようよ」
「あなたの遺族しか知りえないことを書けば信じてもらえるかもしれませんね」
「冷蔵庫のプリンとか」
「仮想通貨で大損したこととか」
「それはみんな知てる」
「じあ冷蔵庫のプリン食べてもいいよだけでいいですね」
「だからそれだけだとノートにならないんだて」
「でもわざわざ量を稼ぐのもおかしいと思いますよ。本当に伝えたいことだけ伝えないと」
「それもそうだけどね」
「ノートに書けば一行でもエンデングノートですよ」
「贅沢な使い方」
「ノート代と代筆料はご遺族に請求すればいいですか」
「それはやめて。パパに殺される」
「もう死んでるでし
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