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もう内戦も終わりかけの頃の話です。
共産党政府の最高指導者を狙撃するチャンスを見つけました。
ただ、狙撃ポイントはベストとは言えないところです。
とは言え、内戦を終わらせるためのチャンスでした。
ビルの屋上からターゲットを狙うためにはビルの合間からやっとでした。
事前に場所を確認もできませんでした。
最高指導者が演説をするので、街も厳戒体制でした。
なんとか私たちは味方の情報収集したポイントに演説の直前に陣取りました。
そして、最高指導者の演説がはじまりました。
「先輩、かなり弾道が限られますので、ワンショットで決めてください」
「わかっている」
先輩と私は最高指導者の演説が行われるところを見ながら話した。
先輩はこういう時でもリラックスしている。
かと言って、緊張がないわけでもない。
だから、民主化同盟でもトップの狙撃手だった。