よくわからない理屈を展開するところが面白かったです。

そのくらいに人生を狂わせられるような絵に出会ってみたいものですね。

ChatGPTにこの文章はちょっと無理かも。省略と推測部分が多くてなかなか難解でした。

自作音楽の宣伝に書く手もあったのだなあと思った次第です。なるほど。

コミカルな とほほキャラがなぜか憎めない主人公で、何かいろいろ上手くいってはいないんだけど場当たりでその場限りでまあいっか、みたいな雰囲気に、にやっとしちゃう作品でした。
カメオ出演は、ビットコイン解説の動画配信者の人、ですよね……？　作者さんご本人のことなのに、しきりに胡散臭さを強調していて、挙げ句には主人公に「やっぱり高山和彦の言っていることは信用してはダメだ」とまで言わせちゃう……この台詞、作者さんが読者に向けて言ってるようにも見えて、皮肉が効いてて面白かったです。作者さん本人と、作者役の人物との、距離感がとてもいいな、と。
主人公くん、明日もやっぱり「意識高い僕」でいくことにしたみたいだけど、動画あんまりちゃんと観てなさそうなのに、大丈夫なのかなー？（笑）

美術館のあの独特の空気感、ゆったりした時間の流れなどが感じられて、好きな作品でした（自分、図書館と美術館にいる時が一番落ち着く人種なので……）。
文章で絵の描写を読む感覚って、面白いなと。文章を追いながら頭の中で映像化しようとするのですが、微妙にうまくいかなくて、その「どこか理解しきれない感覚」が、かえって芸術っぽく思えてくるような……？
後半の展開には驚かされました……これは、心中、なのかな。主人公がこの絵を、自分と同一の物、自分の一部、と思っているようにも見えて、どこか納得してしまうような、それほど自分の感覚とシンクロしてしまう物に出会えたことが、少し羨ましいような……。
カメオ出演は、序盤のノートPCの人物かな、と思ったのですが、作者さんがご自身をこの物語の断片として配置した気持ち、主人公がノートPCの人物がいないことを少し残念がっていたりする所など……想像してみると、とても意味がありそうでもあり、ただ偶然だった、出会いとはそんなものだ、というような感覚もあって、不思議な気持ちになります。
もしも、この場にノートPCの人物がいたら、主人公はどうしていたのかな……。自分の死を見てほしかったのか（そしてその時どういう顔をするのか知りたかったのか）、あるいは、もしかして……。

考えてみたら、ひやといさんの作品で、ひやといさん視点でない小説を読ませていただくのって、結構久し振りかもしれません。
何だか、切ない展開の物語でした……。掲示板の文化にはあまり詳しくないのですが、こういう出来事って、その……よくあるんでしょうか？
登場する人物が、皆さん何やら、どこかで見たことのあるようなないようなお名前で、知らない所で現実とリンクしてしまっているような錯覚(?)を覚えます。
カメオ出演は、掲示板の３人の中のおひとりかな、と思うのですが、「もともと文芸は詩から始まるんだよ」という台詞、何だかひやといさんが本当に言いそうな雰囲気がして、くすっとなりました。しっかり作者さんらしさを表現しつつも、作品の展開を邪魔しない、さり気ない演出が、とてもいいな……と。

いろんなお名前で活動している作者さん、だということは、何となく知っていたのですが、まさかそれを逆手に取って、こんな作品に仕上げてくるとは……！
作者さんの他のお名前をご存知でない方には、なかなかこの感覚は伝わらないかもわかりませんが、最初、「kittyさん」の登場時点で、あっこれがカメオ出演の作者さんだな、となって、なのにその後、見覚えのあるお名前が……あっまた……となって、これ、もしかして脇役全員が作者さん!? ……と。
そこまででも、だいぶ面白いことになってるなあ……と思っていたのに、最後、鏡の場面で主人公の正体(?)が明かされて……前半の馬鹿騒ぎにも、全部別の意味があったように思えてきて、とても面白かったです。
後から気付いたのですが、作者さんのTwitter名が「@namaegawakannai」なのですよね……これ、もう最高のオチでは……？

物語の展開が、とか、人物や設定が、とかではないんですが……読書体験として、とても面白い作品でした。
小説の内容としてはたぶん、恋人同士の２人が深夜のディスカウントストアで喧嘩してる、というお話だと思うのですが、途中から爆音のBGMが流れ始めて、周囲の音が、読者にすら聞こえなくなるという……。「ちょっと！　店内ミュージックうるさいよ！」って、つい言いそうに（笑）。
それでも、合間合間に聞こえてくる主人公の心の声(?)に、本音が滲み出ている感じがして、最後は少し切なくなります……。
カメオ出演は、こんな登場の仕方があったのだなあ！ ……と。作品中に、作者さんご本人が本当に出演していて、おおっ、となりました。小説の中での音の演出が巧みなのは、作者さんが音楽をやってらっしゃることとも繋がっているのかな……？
この挿入曲も、序盤からテンポが変わりまくる面白い曲でした。「ムチハダ」と歌ってる所はわかったのですが、「むっちんプリン」はどこなのかわからなかった……そのうち機会があったら教えてください！

どうなるものかわからない事態だったので感想返しは控えていたのですが、ぶっちゃけこういうイキる人たちの内情はおおかた切ないものです。そこをうまく出せていればまあおっけーかなということで、今回は割り切りました。
小説としての出来は二の次で、とにかく荒らしやイキりなんてことをする人は、だいたいが切ないものだと言う事をあらためて言いたいなと言う感じでした。どうもです。