真っ赤に染まったシングルベル
ジングルベル、ジングルベル、鈴が鳴る♪
なんてよく知られた歌詞があるわけだけど、これ、「ジ」の濁点を取ると、なんとも言えないし
ょっぱい響きの歌になる。
シングルベル、シングルベル、鈴が鳴る♪
『シングルベル』ってなんだよって突っ込みは置いておいて。『シングル』という単語に漂うそこはかとない哀愁に、街のイルミネーションは歪んでしまいそうだ。
そういえば、クリスマスはどうせボッチですよー、なんて言った私に、じゃあシングルベルだなー、と笑ったのはそういえば彼だったか。
少なくとも。先月の時点では、こんなシングルベルのはずじゃなかったのに。
サンタクロースの衣装よろしく真っ赤に染まった両手を見て。どこで間違えたんだろう、なんて私は立ち尽くす。