第13回 てきすとぽい杯
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投稿時刻 : 2014.01.18 23:26 最終更新 : 2014.01.18 23:45
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目次
1. 「この中に犯人がいる!」
2. 「この中に犯人がいる!」
3. 「この中に犯人がいる!」
4. 「この中に犯人がいる!」
5. 「この中に犯人がいる!」
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更新履歴
- 2014/01/18 23:45:37
- 2014/01/18 23:38:19
- 2014/01/18 23:26:27
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「この中に犯人がいる!」
 下手したらホームレスの一歩手前みたいな――いまどき金田一耕助じあるまいし――小汚いその探偵に、はじめから嫌悪感しかなかた。商店街の近くに事務所をかまえ、事件をききつけて勝手に首を突込んできた。
 あの日の事を思い出す。いつものとおり、自分の大福屋は閑古鳥が鳴いていた。大福を並べたて売れやしない。いそ店を畳んだ方がいいんじないかなんて何度考えたかわからない悩みでぐるぐるしていたときだた。
 店の前に、若い女性が倒れているのに気がついた。
 いつからそこで倒れていたのかはわからなかた。気がついたら女性が倒れていて、慌てて店の外に出たが、怪しい人物を含め、商店街にはあいかわらず人はいなかた。
「は、犯人て?」
 探偵の言葉に、つい返してしまた。探偵は少し怪訝な表情を浮かべたが、「もちろん被害者を殴た犯人です」と答え、そうだ、そりそうだ、とほとした。
 ――魔が差したのだ。
 倒れたOLさんの足元に、バグが転がていた。ヴトンの財布が覗いていた。脳裏に今月の家賃のことが浮かんだ。
 色々と、ぎりぎりだたのだ。
 ほとぼりが冷めたころにこそりお金を戻して財布を返そうと思ていたのだが。
 犯人が見つかたとなたら、自分はどうしたらいいだろうか?
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