王道。

夢をあきらめたくはないだろうけど、高校生のときに手術しちゃうと、もう、ねえ。

ありがちといえばありがちだけど、夢を諦めるという葛藤に実感がこもっていますね。

ストロングスタイル

夢に昔の自分が出てくることってたまにありますが、それが「夢を諦めないでほしい」という理由での初夢となると、重みが増しますね。寝ている時の「夢」と将来の「夢」が呼応しているのが面白かったです。

一度諦めかけた夢をもう一度追いかける。すっきりと迷いが無くなった心情が気持ちいいです。

良くも悪くもしっかりまとまって、安心して読めます。

マトリックスのような幻想的で不思議な空間が、映像として浮かびました。

王道な構造だから安心して読める一方で、寝てるときの「夢」と将来の「夢」がかかってたり、幼い僕に会いに行くために部屋が潰れて大草原を歩く、とか、そういうモチーフ使いの気が利いているなあと思いました。

ストレートにどーんとくるテーマに、
あー俺は夢らしい夢ってもったことあったかなー？
などと考えてしまいました。