彼女が話した「ひどい話」の内容が明かされないまま終わるのも、ある意味ひどい話かも……（どんな内容だったのか結構気になりました）。
　お題から最後に彼女と別れるのは予想が付きましたが、なかなか面白かったです。

回りくどい別れ話をする女性だなと思いました。
もしかすると主人公は彼女の何かを踏みにじったのかもしれない。
復讐と考えると肝が冷えます。

支払いを済ませて颯爽と去って行った、という文から「遊ばれちゃったね」という解釈をしました。

とはいうものの、「今の話、全部嘘なの」という言葉が女性の過去の創作エピソードにかかっているのか、この場における女性の発言全体にかかっているのか曖昧なのが、よかったです。

スッキリしていて良い話。タメの部分で男にこれでもかと内心を吐露させていて楽しめました^_^
でも、これは彼にとってはハッピーエンド？。。ですよね。 たぶん彼女にとっても。

・雑感
この男、こんだけされてもまだ別れずにくっついていきそうな気がするんですけど……。
それはさておき、読みやすい文章でしたー。私好みの感じです。向いているというか。

・二人について
噛みあわない、違う価値観の世界で暮らしている二人、という印象を受けました。たぶんこの日の出来事も、女としてはなんらかの意図を含んでやったのだろうけど、男には全然伝わってないし……。というか、常日頃から、ほんとはうとまれてるんじゃないの？ｗ　男が超絶に鈍くてそれを感じとれていない or 究極ポジティブ思考で見て見ぬふりをしている……のかも。最後に「呆気にとられる」ってあるけど、おいおい、それだけで済むのかよ、お坊ちゃん大丈夫？って心配になるｗ　まあ、女がこの男をうとましく感じてしまう気持ちも分からなくも……でも自分から別れをきりださないのはなんでだろ。男から離れるのを待っているのかな？　複雑怪奇な乙女心だ。（ぶっちゃけ、乙女って歳でもなさそうだけど……←暴言）

・結論
男のとっちゃんぼうやな感じを楽しむ作品だと思いました。