200文字小説コンテスト
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先見の壺
投稿時刻 : 2014.03.24 23:49
字数 : 200
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先見の壺
ra-san(ラーさん)


 壺を覗いたのは失敗だった。

「この壺を覗くと、貴方の未来が見えるのです」

 この骨董品屋の主人の言葉に好奇心をくすぐられた私は、ついその壺を覗いてしまったのだ。

「ほら、未来が見えるでしょう?」

 ああ、見える。
 頭から血を流して死んでいる私の姿が。
 木刀で私の頭を打ち砕く、骨董品屋の主人の姿が。

「人の未来は全て死です」

 衝撃。

「おお、壺よ。血に濡れるお前は美しい」

 うっとりとした主人の声。
 壺を覗いたのは失敗だった。
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