200文字小説コンテスト
 1  83  84 «〔 作品85 〕» 86  283 
そして少女は今日も学校をふける「マジかそのセリフ」
投稿時刻 : 2014.03.20 21:10
字数 : 200
5
投票しない
そして少女は今日も学校をふける「マジかそのセリフ」
ra-san(ラーさん)


 学校をふけて喫茶店でコーヒーを飲んでいたあたしは、隣の席のカプルが始めた痴話喧嘩に聞き耳をたてていた。
 どうやら女が男を責めているらしい。寂しいとか構てとかそんな話だ。

「わたしと仕事どちが大事よ!」

 マジかそのセリフ、とか笑ていたら、男がポツリと返した。

「無職の俺を愛せんのかよ」

 女が止まる。男は席を立た。
 あたしはコーヒーを飲む。

「そこで止ま……

 冷めたコーヒーの味は苦いもんである。
← 前の作品へ
次の作品へ →
5 投票しない