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第1回てきすとぽぽい杯(15分拡張版)中止と見せかけ、ゲリラ開催
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 投稿時刻 : 2014.09.20 23:58
 字数 : 462
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ジェントルマン
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 誰かのお腹が鳴た。
 学校から走て近くの公園の雑木林に身をひそめ、日が沈むのを待ていた最中だた。
 四人で顔を見合わせ、笑いあた。
「犯人は名乗り出ろ」
 少し下がていたメガネをずり上げ、七山さんがふざけたように言た。
「あたしじないよー
 紗々がつやつやしたグロスでてかてかの唇を突き出した。
 ナガレはチラと私を見て、自分のお腹をさすた。
「バレたか。俺の腹の虫は元気だからなー

 日が暮れて、そろそろと私たちは公園を出て。
 前を歩くナガレのシツの裾を引た。
……お腹鳴たの、私だたんだけど」
「俺、紳士だからね」
 ナガレはしれと答え、それから歯を見せて笑んだ。
 ふいに向けられた笑顔に、これが数時間前に人を刺した奴なのかねと首をひねりたくなる。
 またくもて、色んな意味で。ナガレは油断ならない奴だと強く思て、その背中についていく。

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※第21回 てきすとぽい杯作品『ナガレ』のスピンオフです。
http://text-poi.net/post/harumima/18.html
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