時事ネタなようで時事ネタじゃない小説賞
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アイズ' ルーム
投稿時刻 : 2015.11.27 03:04 最終更新 : 2015.11.27 03:07
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- 2015/11/27 03:04:21
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      オープンド・アイズ

 その少女は、部屋の中をキョロキョロと見回しています。
 状況がつかめていないようでした。
 視聴者数――と思われる――は、あの男の人のときよりも数倍大きい数字です。
 そして、カウントダウンも始まっています。
 わたしたちの中には、この放送が始まった直後から見ている人もいるのでしょうが、多くの人は開始直後の放送を初めて見ます。
 タイムリミット。
 それは日数に直すと、1週間。
 そのカウントダウンが始まっています。
 わたしたちはだんだんと、そのカウントダウンの意味が分かってきました。
 そのカウントダウンは、放送期間を指しているのではないか、ということです。
 そうです。
 画面が真っ暗になって、しばらく沈黙が続いたのも、次の放送の準備のためだったのです。
 そういえば、あの男の人はどうしてしまったのでしょうか。
 わたしたちの中に、そんな疑問を持つ人も少なくありません。
 しかし、みんなの興味は、やがて目の前の少女にくぎ付けになっていきます。
 それから、数時間が経って、わたしたちは右隅の数字に変化があったのを見つけました。
 数字には3つありました。
 ひとつは、大きな数字――視聴者数――、コロンと6桁の数字――放送期間のカウントダウン。
 わたしたちは、もう1つの数字があったことを覚えているでしょうか。
 視聴者数と放送時間のカウントダウンの間に挟まれた――あの男の人のときはずっとゼロだった――小さな数字。
 その数字がイチになっています。
 わたたしたちは、その数字の変化に、思わずインターネット上の書き込みを探しますが、その数字について書かれた記事はまだありません。
 何の数字なのでしょうか。
 みんな、画面の少女と数字を見比べながら考えます。
 そうして、もう1つ数字の変化があったのを見つけるのです。
 その数字の変化に気付いた人はごく少数だと思いますが、その意味に気付いた人々が次々にその数字を画面に表示させます。
 あっという間に、小さな数字は3桁になりました。
 数字の変化、それは――

 カウントダウンの巻き戻し。
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