時事ネタなようで時事ネタじゃない小説賞
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アイズ' ルーム
投稿時刻 : 2015.11.27 03:04 最終更新 : 2015.11.27 03:07
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- 2015/11/27 03:07:33
- 2015/11/27 03:06:55
- 2015/11/27 03:06:20
- 2015/11/27 03:05:36
- 2015/11/27 03:04:21
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      カウントダウン

 画面の中の女の子のもとに、ケーキが差し入れされます。
 わたしたちは自分たちの生活を忘れて、画面を見つめ続けて、今が何時なのかまるで気にしていませんでしたが、ちうど三時を回たところのようです。
 思い出してみてください。
 あの男の人は、まるで何日も食べていない様子でした。
 彼にもケーキは差し入れされていたのでしうか。
 今となてはもう誰も気にも留めていません。
 そうして、女の子がその部屋に慣れて来た頃。
 右隅の真ん中のあの数字――わたしたちが先ほど気付いた、この番組の重要な要素――が3桁になてしばらく、カウントダウンの巻き戻しは止まてしまいました。
 これはどういうことなのでしうか。
 色々と考えますが、結局答えは出ません。
 そのうち、夜になてわたしたちはテレビを消して眠てしまいます。
 次の日になて、わたしたちはまた、あの番組にチンネルを合わせます。
 見ると、少女はまだ眠ていて、右隅のあの数字はまたゼロに戻ていました。
 しばらくして、ゼロから1桁、2桁、と数字が増えていきます。
 カウントダウンもやはり巻き戻しされます。
 しかし、右隅のあの数字が止まると、カウントダウンの巻き戻しも止まてしまいます。
 さて、女の子がようやく目を覚まして、眠気を手でこすている間に、朝食が差し入れされます。
 そこで女の子は、昨日はしなかた行為をわたしたちに見せるのです。
 わたしたちに向かてこうべを垂れて、何か口を大きくゆくり動かして。
 あ、り、が、と、う。
 そのようにわたしたちには見えました。
 まるで、わたしたちにお礼を言ているかのようです。
 そういえば、この部屋の住人は、こちら側に放送されていることを知ていました。
 以前の男の人も、わたしたちに何度も訴えかけていました。
 この彼女の行為は、一体何を意味しているのでしうか。
 単純に放送期間が延長されて喜んでいるのでしうか。
 そうなると、あの男の人の表情は一体何だたのでしうか。
 彼女たちは、わたしたちには分からないこの番組の他の要素について知ているのかもしれません。
 とにかく、わたしたちは、分かたようで分からないこの番組を見続ける他ありません。
 この番組の名前は――

 『アイズ‘ ルーム』
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