第2回200文字小説コンテスト
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この世界が朽ちゆく終末の夜に
投稿時刻 : 2018.04.05 02:24
字数 : 200
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この世界が朽ちゆく終末の夜に
和田島イサキ


 和男の尻にぬるぬるした金属の棒を差し込みながら思た、おれなにしてんのかなて。
 仕方がなかた。だて千円くれるて言うから。おれには金がなくて、和男は完全に酔ていた。棒はどんどん入た。おれも酔ていた。友達の尻の穴はおれが思ていたより深くて、そんなことは一生知りたくなかた。左手に握りしめた野口英世が、尻に入ていく棒をただ見つめていた。おれも見ていた。よれた英世は死んだ母さんに似ていた。
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