てきすとぽい
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第2回200文字小説コンテスト
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切り取り
(
今日源石
)
投稿時刻 : 2018.04.09 18:48
字数 : 200
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切り取り
今日源石
僕が時計を見て、あと一分で十五時になろうとしていた。
「今から時が止まります。はい! 止ま
っ
た」
何を思
っ
たのか、彼は大声で言
っ
た。
返す言葉が見つからない。いや、返していいのだろうか。
この場にいる全員が彼に注目した。いつになく真剣な顔つきをしている
――
ように見える。
彼はぴくりともしない。
なぜか僕らも彼に合わせて、硬直したままだ。互いに腹を探りあ
っ
ている。
そうや
っ
て、部屋の中は秒針の音だけが延々と響いた。
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