てきすとぽい
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第2回200文字小説コンテスト
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羽
(
todatori
)
投稿時刻 : 2018.04.11 22:27
字数 : 200
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羽
todatori
背中の羽をいつなくしたの。そう言
っ
てママは泣く。
背中に羽などもとからなか
っ
たよ。いくら説明しても聞かない。
生まれた時はたしかに綺麗な羽があ
っ
たのに。誰かにもぎ取られたのねき
っ
とそう。ママはあたしのために泣く。
ママの涙が水たまりにな
っ
たから、あたしは顔にエラを作
っ
た。綺麗な羽の代わりに。塩辛い水に飛び込み底へ底へと潜る。魚にな
っ
たあたしの眼には、真
っ
暗な水底もほの明るい。ママの嘆きはもう聞こえない。
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