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手品
投稿時刻 : 2018.04.01 20:03
字数 : 200
5
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コメント
2018.04.24 01:55

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改行を使わなかったところにセンスを感じました。
父親と「私」の話であるように見えて、「私は望まれた子でなかった。」という一文からは直後の二文から判断しても、母親の存在のほうが強く映る。しかし過去でも現在(十年後)でも母親と「私」の関係については直接的な叙述は避けられており、その分想像が掻き立てられる作りになっていると思います。封筒に入っていた鍵は、鍵を持っていないはずの父親の「手品」なのか、それとも文中で語られなかった母親と「私」の関係性を修復させるために、結婚式を機に母親が送った鍵なのか、など、様々な読み方ができるとても噛み応えのある作品でした。
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「○○に○○が」や「○○が○○に」という文が非常に多くて説明臭さを感じましたが、背景に流れるストーリーには200文字では足りない人の感情があるように思えます。細かい叙述からそれを垣間見ることができ、氷山の連山が水面から顔達を覗かせているような印象です。特に「私は望まれた子でなかった。」には私以前の二人の物語が透けて見えます。一度も心を開くことがなかったのに、どうして「父」と「母」という関係性になったのか……そして一度も心開くことがなかったとどうして「私」が認識しているのか。などなど考えれば面白いです。
「宛名はない。」は「差出人」の間違いでしょうか?
2018.05.09 02:21

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【感想というより個人的な読書メモです。作者様へのメッセージという形に整形してはおりませんので、不躾ですがご容赦ください】
・真正面からのシリアスなストーリーもの。それも雰囲気だけのワンシーンとかでなく、ちゃんと物語を作りにきているのがすごい。しかも200文字で。すごい。
・「手品」というモチーフが面白い。起こった出来事そのものの核としては、おそらく「鍵」と、それを失くすことがあれば成り立つと思う(自信はない)。そこに手品という要素を持ち込んで、それによって語られているものがとても響く。
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鍵穴に辿り着けない鍵が想いの断絶を象徴しているようで面白かったです。
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