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愛の魔法
茶屋
投稿時刻 : 2018.04.22 19:35 最終更新 : 2018.04.22 19:36
字数 : 200
5
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コメント
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読み解くのが非常に難しい作品でしたし、読み解けた気もしていません。解釈がわかれる前提という風にも見えませんし、謎解きをしているような気持ちでした。
おそらく作中の「愛」と「愛情」は厳密には分けられる感情であり、そして本作の登場人物はそれを理解しているのだろう、と思いました。一段落目の「私」と二段落目の「私」は別人でしょう。
「夫」と一「私」が結婚するときに、「夫」に愛の魔法をかけた。しかしこのとき「夫」は二「私」を愛していた。しかし死の直前「夫」は一「私」に「愛」とは別の「愛情」を抱いたので、一「私」の隣で死ぬことを選んだ。一「私」はそれを誤作動と見たが、本当のことを知っている二「私」は「愛」が「愛情」に負けたことを察した。それを一「私」に告げると「夫」の「愛情」を知ってしまうので、今後の一「私」のために告げないことにする。
こういう風に読み解きました。穴があるので違う気もしますが。「愛」と「愛情」で具体的な行動の違いがありそうな気もします。
ただしこれが面白いかどうかはまた別だなという感想です。
2018.05.09 02:47

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【感想というより個人的な読書メモです。作者様へのメッセージという形に整形してはおりませんので、不躾ですがご容赦ください】
・面白い。とんち、というとニュアンスが違うけれど、シンプルなのにぐるぐる考えちゃうギミック。
・今愛するものしか愛せない魔法、でも愛が破れることはある。すなわち、魔法ってなんの効果もない(存在していない)のでは? 初めから無いなら破れることも誤作動もないし。みたいな思考を辿って、最終的には「愛が魔法」となった。たぶん混乱しているだけだと思う。面白い。
2018.05.13 12:19

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一段落目の「私」は「彼」を「夫」と呼び、二段落目の「私」は「妻」を「彼女」と呼んでいることから、「私」が二人いることは分かりました。
彼が結婚した時点では、彼は二段落目の「私」を愛していた、つまり愛していた人とは別の人と結婚した。その事実を知らない一段落目の「私」(=妻)は、「きっと魔法が誤作動を起こした」と考える。
それに対する二段落目の「私」のアンサーが「魔法に誤りはありません」。彼は死の直前に妻を愛してしまった。魔法ではなく愛の欠陥によって。
解釈が難しいなと思ったのが、「妻」がなぜ「魔法が誤作動を起こした」という考えに至ったのか、といういきさつです。一段落目で描かれている出来事は結婚時に魔法をかけてもらったことと、夫が死んだことだけです。これらの出来事からでは、夫が別の人間を愛した可能性に思い当たる必要がない。それなのに「夫が私以外を愛することはあり得ません。夫が死んだときも二人っきりでした。きっと魔法が誤作動を起こしたのです。」という三文からは逆説的なつながりを感じます。そこで、「今愛するものしか愛せない魔法」というのは、愛する人同士が死期に同時に死ねる魔法、あるいは別の人を愛してしまうとペナルティとして死んでしまう呪いなのではないか、と考えました。そう捉えると、「夫が死んだときも二人っきりでした」=夫は死んだのに「妻」は死ななかった=ある時点での夫は「妻」を愛していなかった可能性がある=いいや、「きっと魔法が誤作動を起こしたのです」と、「妻」の思考の流れが想像できます。
あるいは、一段落目にはエピソードがひとつ省略されていて、その中で「妻」は夫が別の人を愛していた可能性に気付く。気付き、警戒するが、死の直前という愛した人間であれば傍に付き添いたいような場面でもその人物(二段落目の「私」)は現れず、妻は夫と「二人っきり」だった。だから省略された出来事内で気付いた可能性は、「魔法が誤作動を起こした」ものによるものに違いない、と。とすると二段落目の「私」の「生き続けなければならない」というのは、せっかく「誤作動」と思われているところに事実を伝えに行っても、報復を受けるおそれがあるだけで利となるものはない、という判断を表しているのかもしれません。
自分勝手な解釈ばかり並べ立ててしまいましたが、200文字に二人の「私」を詰め込むという、表現として面白いことをやった作品だなと思います。
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強迫観念がとても怖いと思いました。やだ、怖い。
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