てきすとぽい
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第2回200文字小説コンテスト
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鏡の中の虚像
(
はづき葉優
)
投稿時刻 : 2018.04.03 15:18
字数 : 200
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鏡の中の虚像
はづき葉優
僕が生まれたのは昨日。
私が生まれたのは今日。
世界は美しい。
世界は薄汚い。
まるで浅い眠りを奪う朝日のように。
だけど。
だから。
僕には眩しすぎる。
私には希望がない。
もう少し。
ひかりは翳
っ
ていていい。美しくてもいい。
だから。
僕は願
っ
た。
私は祈
っ
た。
今よりも。
陽射しの弱い世界へ。
陽射しの強い世界へ。
実像と虚像は互いに行き来を繰り返しながら。
僕は。
私は。
昨日を。
今日を。
生きている。
解けないメビウスの輪の中で。
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