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03
罠を作動させてしまったのならしょうがない。あなたは突っ走った。
足音が響き、ごおう、と大きな音が連動する。罠が作動しようとしているのだろう。鬼が出るか蛇が出るか。とにかく今はその場を離れるしかない。
背後できんきんと金属の跳ねる音がした。振り返らずに走る。戦士として生計を立てているだけあって、足腰には自信があった。なんとか安全そうなところまで走りぬき、振り返る。
どうやら、槍が降り注いできていたらしい。あのままあの場にいたら、くし刺しになるところだった。
ふぅと一息つく。そのまま先に進むことにした。
もう片方の入口から入ったあいつは、大丈夫だろうかとあなたは心配になる。
村の掟に背いてしまい、あなたは大切な人をこの事態に引き入れてしまった。あいつは僧侶、魔法は使えるが戦闘はからっきしだ。
それでも、また村に受け入れてもらうためにはこの試練を乗り越えなくてはならない。どうか生きていてくれよ。
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