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第10回 文藝マガジン文戯杯「気づいて、先輩!」
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気づかない、先輩
 投稿時刻 : 2020.01.28 17:55
 字数 : 883
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気づかない、先輩
樋口幸人


 俺は、フリーターから生命保険会社の外交員になた。
 入社当初はフリーターからの入社と言うことで、先輩についての営業となた。
 先輩が教育係になた。
 先輩の名前はN先輩としておこう。
 まず、N先輩に言われたことは、日報を毎日書いて、メールで先輩に送ること。
 そこに毎日の気づきを書くことだた。
 先輩について、営業に出た。
 まず、おどろいたのがとにかくカフやマンガ喫茶によく行くこと。
 それに関して、指摘したら。
「営業は効率だから、別にいいんだよ」
 先輩は一日、三軒ぐらいしか回らなかた。
 それも高齢者の契約を一旦、解約させて、また再契約をさせることだ。
 そうすると、見た目の契約率があがる。
 そうすると契約インセンテブが支給される。
 先輩におかしいから気づいて報告した。
 そうしたら、先輩は。
「いや、契約者さんによりよい保険を提供するために再契約させているんだ」
 で、それはいいとして、その契約の処理は俺がやた。
 だから、俺には何の利益にもならない。
 だが、先輩の売上にはなる。
 それだけならよかた。
 とりあえず、基本給は出ていたので暮らしていける。
 しかし、上長が俺の成績が悪いと言いはじめた。
 すると、先輩は俺のSNSのアカウントを見て、友達を調べはじめた。
 先輩はそれをリストにした。
 そして、先輩は、「このリストの全員をうちの保険に契約させることがお前のノルマだ」
 だが、俺はさすがにそれはしたくなかた。それでしなかたら、どうなるか訊いた。
「斬首だな。さすがに、俺もカバーしきれなくなた」
 ちと待た、あんたが俺の教育をしなかたからではないか。
 さすがにここにいても、しうがないと思いはじめた。
 そこに上長から呼び出された。
 会議室に行た、俺にメールを印刷した紙が提示された。
「君は営業未経験のわりにはずいぶん偉そうだね。試用期間のあとについては保証できない」
 先輩は告げ口をしていたので。
 俺は翌日、携帯の番号を変え、出社するのをやめた。
 その後、その会社では高齢者の保険をむだな再契約させていると、その家族から告発があた。
 新聞の社会面の勤めていた会社の名前が出た。
 先輩が気づいていれば。
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