クリスマスイヴぼっち小説大賞&ぼっちついのべ
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真っ赤に染まったシングルベル
投稿時刻 : 2013.12.24 23:22 最終更新 : 2013.12.25 00:36
字数 : 3639
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目次
1. ジングルベル、ジングルベル、鈴が鳴る♪
2. 友情に免じてちょっと付き合ってくれと、電話越しにアンジーに頼まれた。午後五時過ぎ、外はすっかり暗
3. 「別れたい」
4. 「無茶言わないでよ!」
5. 頭全体が熱を持っていて、ぐわんぐわんとひどい頭痛がした。
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更新履歴
- 2013/12/25 00:36:27
- 2013/12/25 00:19:15
- 2013/12/24 23:22:37
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「無茶言わないでよ!」
 私の言葉に、だがアンジーは一切たじろがなかた。
「じ、お前、警察に通報すんの?」
 私は何も関係ないのに。どうしてアンジーの方が偉そうなんだろう。
 アンジーはいつもいつもそうだ。
 いつもみんなの輪の中心にいて、快活で、豪快で、偉そうで。寄てくる女は絶えない。けど、私のことは『相棒だ』と言て何かとそばに置いてくれた。俺ら男友だちみたいなものだし、なんて言われて、そうそう、と私も頷いた。でもきとアンジーは気づいている、私がそうは思ていないこと。だから私の話なんていつもろくに聞いてくれない。それでも私を邪見にしないのは、きと都合がいいからだ。いると便利だから。使いぱしりにもできる。ちとお金を借りることもできる。
 殺人のあと処理を頼むことも。
「頼むよ。頼れんの、お前しかいないし」
 偉そうと思たら、今度は情けない声を出す。
「協力してくれんなら、俺」
 本能的に悟た。この続きは聞いちいけない。聞いちいけないと思うのに。
「お前と付き合てもいいよ」
 まさかアンジーも、私がこんな行動を取るなんて思てもみなかたに違いない。
 全力で正面からタクルした。
 うぐと変な声を上げて、アンジーは近くの本棚にぶつかて、そのままずるずると床に座り込んだ。い、と顔を歪める。
「ふざけんなふざけんなふざけんな!」
 私の想いをなんだと思てるんだ。チクシウチクシウチクシウ!
「なめんじ!」
 私が地団太を踏んだそのときだた。
 本棚の上に置いてあた何かの箱が、アンジーの頭目がけて落ちてきた。
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