てきすとぽい
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第一回 てきすとぽい杯
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スパイ
(
工藤伸一@ワサラー団
)
投稿時刻 : 2013.01.19 23:41
字数 : 555
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スパイ
工藤伸一@ワサラー団
「了解」
今回のミ
ッ
シ
ョ
ンで初夢が死んだことを伝えに来たポ
ッ
プコー
ンに、振動は真顔のまま答えた。
「奴はお前と同期だろ。他に言う事はないのか?」
「察してくれよ。ありすぎて何も言えないのさ」
「意外に良い奴なんだな」
「そうでもない。初夢を殺したのは俺だよ」
「もしかしてスパイなのか?」
「だ
っ
たらどうする?」
「ここで殺し合うことになる」
言うや否やポ
ッ
プコー
ンの体は爆発して、中から飛び出した小さな白い凶器が四方八方から振動に襲いかかる。
しかし振動の体は小刻みに震えながら、いとも簡単に全ての攻撃を跳ね返す。
弾かれた凶器はポ
ッ
プコー
ンの本体に次々と突き刺さり、やがて本体は動かなくな
っ
た。
「ここまでがお前の初夢さ」
初夢が振動に向けて言う。
「なるほど。そうすると今おれは起きているのか?」
「と
っ
くに死んでる」
「そんなことだろうと思
っ
たよ」
かくして初夢は敵国のスパイだ
っ
た振動を殺す事に成功した。
「や
っ
ぱりお前は強いな」
どこからかポ
ッ
プコー
ンがや
っ
てきて初夢に伝える。
「同期の中で常に一番だ
っ
たのは振動の方さ」
「奴とは仲が良か
っ
たんだろ。よく殺せたな?」
「むしろ仲が良か
っ
たから殺せたんだ。安心している隙に夢を視させて」
「俺には通用しないぜ」
「わか
っ
てる。お前がスパイじ
ゃ
ないことを祈るよ」
「お互いさまだけどな」
「ああ」(了)
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