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ふほへほげげのげ/絶望、そして文学が生まれた時
(原文みたいなもの)
ほげほげほほほげげ ほげげげ
ほー
げほーげ ほげほげほげげ
「おほっ うほっ ほげげげ ほほっうっほうほっほ」
「へへほげほ ほーげほーげ ははへげほ」
「うほっほ へげへげほ ほげほげほげほ」
へへほげ ほげほげへげ へへほにほ
「ほほほげげげほげげ ほげげげのげ、BNSKほへ へげげのほへほげげげほーげげげ」
へへほへほっへ ほげげげんげ へげげほーげげげ
ふほへは ほげげんは へーほへへ
「んほへげげ ほげっげのげ へへほひほへひひへほ」
「へほ ふふんげほげほげ へーひひはー」
ほげひほ ほげほげんほ ほげげのげ
ほにはひへげへげ ほーへへ
ほげほげお ほーげおちゃん
ふはひへ ほへへへっへ2 / 2
(現代語訳)
鉄棒でもなく、渇望でもなく、ましてやうまい棒でもなかった。
人類の黎明期、とある原人の群れが諍いを起こしていた。
「ちょっと待てや、こら。お前ら、人の餌場荒らすわ、メスにちょっかい出すわ、タチが悪すぎるんじゃ。この大地溝帯から出て行けや。いい加減、これ以上辛抱できんぞ、おう」
「そんな。私ら森の奥の木の実を食べているだけですし、ましてやメスにちょっかい出すなど。ちょ、ちょっと一目ぼれしたと言いますか。あなたもオスなら分かるでしょう。お互い平和にいこうじゃないですか」
「じゃかましいんじゃ、ボケ。言い訳かますんなら、さっさと出ていけや。お前らみたいな身勝手な種族はお荷物なんじゃ。北へ行けや、北へ。ここはわしらの土地じゃ。まだ迷惑かけるつもりなら、覚悟せえよ」
北の土地は荒涼とし、餌も少ない。飢えた獣が徘徊し、希望の一欠片もない場所だった。
「おうよ、お頭に逆らったら、ただじゃすまんぞ。俺ら、ぶんどったり寝取ったりしたら承知しないから、略してBNSKじゃ。俺らを怒らせたら、アフリカやユーラシア程度ですむと思うなよ。ぐだぐだしとったら、アメリカ大陸の最南端まで追いかけ回したるわ」
こうして一つの種族が大地溝帯から追放され、やがてアフリカ大陸からも遁走することとなった。
しかし、お頭は彼らが憎くて追い出したのではない。この瞬間こそ、文学の誕生だ。絶望からの再起。彼らが立ち直ることを願うお頭の胸中には、葛藤という新たな感情が芽生えていた。
「しかし、お頭、あれですな。あいつら、上手く乗り越えてくれるんやろか。なんやもう、俺、こんな気持ちはじめてや。なんで他人の心配しとるんやろ」
「さあ、それこそ神のみぞ知るちゅーやっちゃ。さて、わしらも狩りに出掛けるぞ。うちのカミさん、腹に子供がおるせいか、獲物少ないとめっちゃこわいねん」
日差しが強くなったブッシュに、影が二つ。その彼方に、象の群れが歩いていた。
こんなちっぽけな存在なのに、どうしてわしら子孫をつくっとるんやろ。
またしても考えたこともない疑問が頭をよぎる。
それを振り払うかのように、地平線に向かって二つの影は走り出していた。