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第20回 てきすとぽい杯〈夏の24時間耐久〉
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魔王の略奪
 投稿時刻 : 2014.08.30 06:21 最終更新 : 2014.08.31 14:13
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- 2014.08.31 14:13:36
- 2014.08.30 06:21:58
魔王の略奪
三和すい


 ――魔王軍が故郷の国を占領した。
 その話に、焦る心を抑えながら、酔いどれペンギン剣士は仲間たちとともに旅を続けていた。
 本当は一刻も早く戻りたかた。故郷に続く川を単身泳いでさかのぼり、魚で腹を満たしつつ、故郷の国を苦しめる魔王と戦いたかた。
 だが、一人で魔王軍に立ち向かても勝てるはずがない。それに、魔王に苦しめられているのは、故郷の周りの国々にも及んでいた。彼らを見捨てることはできない。
 酔いどれペンギン剣士は仲間とともに魔王の配下を倒しながら、魔王の城を目指していた。

 そして、ある大きな町の近くにまで来た時だた。
「ねえ、あれを見て!」
 仲間である魔術師の少女が道の先を指さす。ちうど町がある方角から、何本もの黒煙が上がている。
 慌てて駆けつけると、町は騒然としていた。城壁の一部が崩れ、建物のあちこちから煙が上がり、傷ついた兵士や住民が道のあちこちで手当を受けている。
「いたい何があたんだ?」
 通りかかた住人に聞くと、
「魔王軍だ。魔王軍に襲われたんだ」
 あちこちの町や村で略奪行為を行ていることは、旅の途中で何度も聞いていた。
「被害は?」
「肉や酒、それに家畜が奪われた。あと、西の広場にいたサーカス団も襲われたらしい」
 ――サーカス団。
 その言葉に、酔いどれペンギン剣士の脳裏にある女性の顔が浮かんだ。まだ人間だた頃に愛した美しい娘だ。
 彼女は、旅のサーカス団にいた踊り子だた。
(まさか)
 酔いどれペンギン剣士はペタペタと大通りを駆け抜け、西の広場にたどり着く。そこには、崩れ落ちた大きなテントがあた。その周りで右往左往するサーカス団員たちの顔に見覚えがある。間違いない。彼女がいたサーカス団だ。
「おい、シアンはどこだ?」
「ぺ、ペンギン?」
 突然現れたペンギンに声をかけられた団員は目を白黒させる。酔いどれペンギン剣士はもう一度問いかける。
「踊り子のシアン・ルナールは? 彼女は無事なのか?」
「彼女は……さらわれた」
「さらわれただと!」
「ああ。魔王の配下と名乗る奴らがやて来て、彼女を連れていたんだ!」
 団員の言葉に、酔いどれペンギン剣士は短い翼に力をこめる。
(許さない!)
 酔いどれペンギン剣士の胸に、静かに炎が燃え上がた。

【効果】
 このカードを使用すると、相手が持ているキラクターのカードを一枚奪うことができる。ただし、洗脳や催眠術のカードがないと、奪たカードを使用することはできない。
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