てきすとぽい
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第1回てきすとぽぽい杯(15分拡張版)中止と見せかけ、ゲリラ開催
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箱の外
(
山田佳江
)
投稿時刻 : 2014.09.20 23:45
最終更新 : 2014.09.20 23:54
字数 : 173
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更新履歴
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2014/09/20 23:54:30
-
2014/09/20 23:45:40
箱の外
山田佳江
誰かのお腹が鳴
っ
た。
随分と大きな音だ
っ
た。箱の中の被験者がまだ、生存しているのだろう。もう何日も食物を与えられていないというのに。
三度目の携帯電話が鳴る。上司への報告の時間だ
っ
た。
なにもかもに、うんざりしていた。
「もう、こんなの嫌だ」
研究室の窓から携帯電話を放り投げる。
私はいくつも並んだ飼育箱の蓋を開ける。空腹の地球人たちを逃してあげるために。
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