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第26回 てきすとぽい杯
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ちこちゃんの話
 投稿時刻 : 2015.04.11 23:36 最終更新 : 2015.04.11 23:38
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- 2015.04.11 23:38:36
- 2015.04.11 23:36:50
ちこちゃんの話
小伏史央


 ここに、なんでもかんでも地球何個分かで考えてしまう女の子がいました。
 たとえばこんな感じ。
「ちこ、お茶買てきて」
「わかた。お茶て地球0.000327個分のやつ? それとも地球0.00008175個分?」
「2リトルのお願いー
「わかた! 0.000327個分ね!」
 いてきまーす。ちこちんはお茶を買いにお家を出ました。ちこちんのお家は立地が悪く、一番近いスーパーでも地球0.0000375個分は歩かないといけません(赤道基準)。それでもちこちんは歩くのが好きだたので、苦ではありません。近所の風景を楽しみながら、歩道を歩いていきました。
 高さ0.000004個分の電柱がいくつも並んでいる道を歩いていくと、そのうちのひとつの電柱の傍に、地球0.0024525個分の内容量のダンボール箱が置いてありました。ちこちんは気になて、その中を覗き込みます。するとその中には、子犬が入ていました。捨てられたのでしう。
 ちこちんは、生き物が大好きです。まだ地球0.00000000022個分の年も生きていないだろう幼い子犬が、ちこちんをつぶらな瞳で見つめています。それがちこちんには愛おしくてたまりません。
「おいで」
 そこでちこちんは、犬をおつかいのお供にしたのでした。犬はしぽを振てちこちんについてきます。良かた、捨てられてまだ間もなかたようで、犬は元気です。
 それは素敵な時間でした。犬をつれてのおつかいは、とても楽しくて、あという間にスーパーについてしまたのですから。
 でも、スーパーの中にまで犬をつれて入るわけにはいきません。「ここで待ててね、地球0.0000000000000041857個時間もしたら帰てくるからね」そう言て犬を置いてお茶を買いに入ていくのでした。
 ちこちんは急いでお目当てのお茶をとて、レジに並び、会計を済ませました。そしてスーパーを出ました。しかし、そこに犬はいませんでした。
 犬がいなくなてしまたのです。
 慌ててあたりを探し回りました。けれどもいくら探しても、犬はどこにも見当たらないのです。
 ちこちんは悲しくなりました。犬は大人の人につれていかれたのかもしれないし、自分でどこか好きなところに行てしまたのかもしれません。けれどももう、犬と会えないのです。
「短い間だたけど、地球が何個あても足りないくらい、大好きだた」
 そう言て、ちこちんはお家に帰るのでした。
 流した涙は、地球0個分でした。
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