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第2回200文字小説コンテスト
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七年目の真実
 投稿時刻 : 2018.04.22 09:52
 字数 : 200
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七年目の真実
三和すい


 近所の空き地に、やけに早咲きの桜がある。
 三月の初めに花が咲き、白い花が散り終わる頃ようやく他の桜が咲き始める。
 普段会社に行く時は別の道を使うが、春先だけは満開の花と見事な桜吹雪を見たくて、この空き地の前を通ていた。

 その空き地に今度家が建つと聞き、散歩がてら妻と一緒に見に行た。
 もうすぐ夏。枝には青々と葉が繁り、根元には実がいくつも落ちている。
 妻が大きな実を一つ拾い上げた。

「ま、立派な梅の実ね」
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