2 / 7
01
洞窟内に足を踏み込む。視界の向こうは暗く、暗闇がまるで手招きしているかのようにうごめいて見える。あなたは発光魔法を指先に照らした。指を前へかざしながら進んでいく。
小さいころは、この穴には決して入っていけないと言い聞かされていたものだった。どうしてなのかと問いただしても、親が詳細を教えてくれることはついぞなかった。
ごつごつとした岩の通路が続いている。左右の壁を注視し、前方の足元を確認し、慎重に歩んでいく。魔物が作った通路だ、どんな罠があるかわからない。
しかし案外に静かなもので、音を吸い込んだような暗闇が、光に押されながらうごめいているばかり。危険な様子は感じられない。一歩一歩と進んでいくうちに警戒心も緩んでいって、その瞬間、足元が何かを踏んだ。
ぐに、という柔らかい感触。岩とは大違いの、感触。
*あなたは……
おそるおそる足元を確認する→02へ
確認せず前へと走る→03へ