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02
あなたはおそるおそる足元を確認した。
ゆっくりと、指先を足元に近づける。腰のあたりまで指を下げて、ようやく、何を踏んだのか把握できた。
魔物の死体だ。どの動物とも似ても似つかない、小型の四足動物。腹にざっくりと大きな傷が走っている。まだ新しい。
ふぅ、とひとつ息をつくとともに、あなたは再度警戒を強めた。この魔物を殺めた別の魔物が、きっとまだ近くに潜んでいるのだろう。
あなたは、より慎重に、進んでいく。
するとすぐに、少し前方に生き物の息遣いがあることに気づいた。ぎょろりとふたつの目を向けた、爪の長い魔物だ。その魔物はあなたの光に当てられて、おびえた様子でこちらを窺っている。
もし確認せずにあそこに突っ込んでいたら、先ほどの死体のように、腹を掻っ切られていたかもしれない。そう思うと背筋が震えた。
しかしあなたに戦闘能力はない。そして掟により一度入った入口から逃げることも不可能だ。
*あなたは……
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