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01
洞窟内に足を踏み込む。視界の向こうは暗く、暗闇がまるで手招きしているかのようにうごめいて見える。あなたは松明に火をつけた。
小さいころは、この穴には決して入っていけないと言い聞かされていたものだ。どうしてなのかと問いただしても、親が詳細を教えてくれることはついぞなかった。
ごつごつとした岩の通路が続いている。片手には松明、片手にはナイフを持ち、周囲に気を張りながら前へと進んだ。一度この洞窟に足を踏み入れてしまった限り、後退はありえない。どんな危険が訪れようと、先へと進まねばならない。
ふいに、踏んだ岩の一部が沈んでいった。罠の起動装置だと瞬時に悟る。松明の弱い火ではどこから何が飛び出そうとしているのかわからない。
*あなたは……
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