第48回 てきすとぽい杯〈紅白小説合戦・白〉
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洞窟【白】
投稿時刻 : 2018.12.15 23:57 最終更新 : 2018.12.15 23:59
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目次
1. intro.
2. 01
3. 02
4. 03
5. 04
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更新履歴
- 2018/12/15 23:59:34
- 2018/12/15 23:58:27
- 2018/12/15 23:57:54
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04
 進んでいくと、人の話し声が聞こえた。若い女性と、老人男性の声。女性のは聞き馴染みがある声だた。
「あ、お兄様!」
 もう片方の穴から入た、あなたの大切なひと。妹だ。
「おお、妹よ。無事だたか!」
 顔を綻ばせる。妹はあなたにしがみついた。その頭をなでる。
「なんと、おぬしら兄妹なのか……それは残念なことじ
 魔物が悲しそうに言う。
「なんだそれは」
「ここから出られるのは一人だけなのじ。そういう結界が敷かれておる」
 つまり、妹と殺し合いをしろと?
 そんなこと、できるはずがない。
 あなたが何かを言うより早く、妹が首を振た。
「そんなことをするくらいなら、ここで暮らしたほうがましです!」
「ああ、その通りだ。そうしよう」
 こうして、ふたりと魔物は洞窟の中で暮らすようになり、そこで子をなし、一族をなし、そのうち結界も破り村を滅ぼし、幸せに暮らしたそうな。
 めでたしめでたし。

 GAME CLEAR!
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