漱右になるのは君だ! 第一回赤シャツ文学賞主催 : 伝説の企画屋しゃん



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2013.07.30 22:04

ざっくり読んだけどー。

らしいのがあったり、冒険してんのがあったりで、密度が濃いんだにゃあ。

全体をとおして、エスプレッソ風になってる感じー

『赤シャツ隊』にコメント
2013.08.04 14:31

こういう世紀末後を彷彿とさせる世界を描くのは、茶屋ちんのお家芸なのだった。
中でも今回は、バトルじゃない日常の有り様にスポットを当てているので、自然と世界観のディテールが浮かび上がっている感じー。
ニンゲン、体制的になると姑息ぽさが滲んでくるけど、赤シャツくんはその象徴として分かりやすかったのだ。
成長過程で身に付く姑息さと、生きるスキルとしての姑息さがあるちゅーことで、赤シャツくんは後者。
主人公を陥れてもどこか潔さを感じるのは、作中の赤シャツくんもそのへんを自覚しているからで、やんわりそこを描いたところがこの掌編の美点と思うボクちんなのだった。

『おさない君へ』にコメント
2013.08.04 14:40

茶屋ちんの掌編とは対照的に、ニンゲンのエゴとしての赤シャツを描いた感じー。
タイトルからして、怨嗟を含んでいるしー。
人名をFとかAとかにしたところも、企みかにゃあ。
姑息さや身勝手さが、もはや社会の集合体となっているちゅーのが、この掌編での解釈かもしれにゃい。
そこで沈没しそうな主人公くん。
たぶん一番のテーマである、「誰が赤シャツなのだろう」ちゅー一行を、ラストに持ってきたところが技巧的。

『虫けらの哲学』にコメント
2013.08.04 14:58

端的に言えば粗いけど、粗いからこそ、この設定が成り立つのかもー。
小さくまとまらずに書いたところが、いいと思うのだ。
ちゅーか、最初に読んだのが「緩めの生クリームがお好き」だったから、見えない角度でパンチが飛んできた感じだにゃあ。
にゃんだか、思い切りゴルフボールを叩いてみたぞ的な。
ボクちん的には、飛距離は出た気がするし、昆虫を主役にしたのも暗喩的な気がしなくもにゃい。

ちゅーか、やっぱ階級社会ちゅーか、上流階級ちゅーか、そんなテイストを忘れない豆ヒヨコちんなのだった。
もし読んでなかったら、藤本ひとみちんの「オデパン」とか、おすすめなのだ。
ハマるかもー。

『お伽話のそのあとで』にコメント
2013.08.04 15:09

ストーリー的には、奇をてらっているワケじゃないのだけど、何故か読ませるような。
きっと丁寧に書いているからなのだ。
この掌編でも、最後まで騎士をダークな人物として描いたので、破綻がにゃい。

永坂ちんは、どうもセオリーを踏まえつつ、アレンジを加えるのが得意な気がするにゃあ。
手綱を握りつつ、暴走しすぎないように配慮しているような。
掌編での話だけれど、バランスがいいと思うのだ。
メジャーどころのエンタメ系新人賞だと、安定して評価されやすいタイプだどー。
あんまし公募に出したことないって言っていたけど、意外性のあるアイディアを一つ二つ用意して、挑戦してみたらー。

『赤シャツ隊』にコメント
2013.08.04 16:32

※ 作品のネタバレを含む
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ううむ、姑息なはずなのに、あんまり卑怯と感じないのは何故なのかと思っていたら、しゃんさんの感想を見て納得。赤シャツ君の潔さにあったのか。主人公を騙して陥れているわけですが、赤シャツ君の生きてくための潔さと最後のセリフがあることで、好感すら抱きます。
あと、冒頭の描写、暑さが伝わってきていいですね~。わたしもこういう描写ができるようになりたいです。

『おさない君へ』にコメント
2013.08.04 17:05

主人公は中学生くらいでしょうか。無理に背伸びをしているようなところが、リアリティあってうまいなあと思いました。Fの友人たちも然り。Aみたいな教師も実在していそう。
誰もかれもが「赤シャツ」な部分を持っているだなあとしみじみ感じます。

『虫けらの哲学』にコメント
2013.08.04 17:37

まさか昆虫の擬人化で来るとは思いませんでした。しかも虫なのに、なんだかなまめかしさもある。
人間くささ満載ですが、昆虫らしさもきちんとおさえてあるのがすごいです。先日、会社で拾われたクワガタ(種類が分からない)を見ましたが、もしやあいつもこんなこと考えてたりして……なんて妄想を掻き立てられます。

『虫けらの哲学』返信コメント
2013.08.05 18:49

※ 作品のネタバレを含む
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粗いw そうかー。うーん染みますねーw
自分的に「教科書のブンガクっぽく書くんだい」と思って頑張ってみました。
ガッツリ本格派に書ければ一番よかったと思うのですが、果たせず。
風呂敷広げすぎて困りましたが、勉強になりました! もうちょっと緻密になりたいな。
飛距離は出てましたかね? ファーかなw
そうそう、そうです、中学で藤本先生を読みすぎて、魔法がとけてないみたいです。
オデパン読んでみよう。お誘いいただきありがとうございました!

『虫けらの哲学』返信コメント
2013.08.05 19:38

※ 作品のネタバレを含む
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お読みいただきありがとうございます!
クワガタのことを考えすぎて、訳が分からなくなりましたw
でもやっぱり詰めが甘くて、実はクワガタの上にカブトムシもスズメバチもいるとか、
どうしようかと思いましたが無視するという暴挙に出てしまいました。
もっと緻密になりたいです… ありがとうございました!

『赤シャツ隊』にコメント
2013.08.05 21:36

※ 作品のネタバレを含む
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タイトル見て「赤い彗星がまたメタ系トリックかましよるで~」と思って読み始めたらちゃんと赤シャツしてたでござる。

すごく人間臭い、共感や同情のようなものを買うことで人の深層心理に巧みにつけ込む的な・・・高度な赤シャツですね。潔さがあるカッコイイ悪役でした。読者としても心地よく振り回された感じ。

ハードボイルドな雰囲気がカッコイイ。終末な世界観がスマートに演出されていて巧いなあと思いました・・・!

『赤シャツ隊』にコメント
2013.08.05 21:36

※ 作品のネタバレを含む
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タイトル見て「赤い彗星がまたメタ系トリックかましよるで~」と思って読み始めたらちゃんと赤シャツしてたでござる。

すごく人間臭い、共感や同情のようなものを買うことで人の深層心理に巧みにつけ込む的な・・・高度な赤シャツですね。潔さがあるカッコイイ悪役でした。読者としても心地よく振り回された感じ。

ハードボイルドな雰囲気がカッコイイ。終末な世界観がスマートに演出されていて巧いなあと思いました・・・!

『虫けらの哲学』返信コメント
2013.08.05 21:58

粗さにも、いい粗さと悪い粗さがあって、いい粗さは結構大事だったりするかもー。
豆ヒヨコちんの粗さが、いいか悪いかは点数参照。

ちゅーか、藤本ひとみちん、読んでいたかー。
「オデパン」、読んでみてちょ。

『赤シャツ隊』返信コメント
2013.08.05 22:00

およ。
今回は参加してないのに、海賊王が来てるー。
サンキューベリマッチ。

『おさない君へ』にコメント
2013.08.05 22:26

※ 作品のネタバレを含む
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「赤シャツ的なキャラクター」というより、人間関係の中でふと浮き彫りになる、人間の普遍的なエゴとか汚さとか拙さとか、そういうのがテーマなのかな、と思いました。その複雑さの浮かび上がり方が自然でリアルでなんともいえず、企画のテーマに合わせて「坊ちゃん」と絡めてきたのも面白いと思いました。リア厨だったころ、ヘッセの車輪の下を読んで興奮し、勝手にハンスとじぶんを重ねて陶酔していた黒歴史を思い出していたたまれない気分になりました・・・。

一覧ページにコメント
2013.08.05 22:28

>しゃんさん
このへんにひとつながりのなんとかがある気がしたし、実はワンピースを読んだことがない・・・。

『虫けらの哲学』にコメント
2013.08.05 22:52

※ 作品のネタバレを含む
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虫・・・虫の階級社会とか擬人化とかこう・・・ロマンですよね・・・フフフ(ぇ
すごくこう・・・独特の雰囲気が行間から匂ってくる感じで、読ませるなあ~と思いました。
厳しい階級の世界の話なのに、色っぽい空気があり、段々と人間らしさを増していく展開で・・・。語り手のある意味純度100%な薄汚さが全開になる、ラストの膨らみ方がすごくいいですね。野郎やスズの存在もすごく魅力的。
タイトルで「虫けら」と表現したのも、なんだか暗示的?な感じですね。面白かったです。

『お伽話のそのあとで』にコメント
2013.08.05 23:06

※ 作品のネタバレを含む
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おお、ラストの種明かし(?)にぞくぞくした。カッコイイ!
なんかこの最後の台詞が「モノホンの悪党はボロなど出さんのじゃ」みたいに暗喩的でまたカッコイイです!
容赦ない策士な赤シャツでございました。

これは姑息で陰険な人物を書く企画ですが、これがもう少し長めの話でラノベ風ファンタジーの競作企画なら、彼はダークヒーローな萌えキャラとしてさぞかし人気を博すだろうと思いましt(

『赤シャツ隊』にコメント
2013.08.06 00:00

※ 作品のネタバレを含む
[ コメントを表示 ]
奥行きのある物語に、純粋に格好良いなと思いました。生きる術として赤シャツを選んだ男も、男によって信念を潰されてしまう主人公の姿も、寂しく映りましたね。
冒頭の暑さを伝える表現は、読めば読むほど味が出てきました。でも一読目では少し目が滑ってしまいました。おそらく改行のリズムとかそのあたりが個人的に慣れなかったためだと思いますが、あくまで個人的にのことですし、慣れた先には味のある文体になっていたので問題はないのですが。参考までに。
良い世界観。
執筆おつかれさまでした。

『虫けらの哲学』にコメント
2013.08.06 00:05

これは良い擬人化作品。童話に登場する動物のように、人間の姿をそのまま書き表しながら、「樹液」のある樹という舞台設定で虫であることを存分に活用している。スズがマドンナだったりで、『坊っちゃん』の人物の延長上にあるものを感じました。<精神的に向上心のないものは馬鹿だ>と夏目漱石の引用を作中でしておくことで、企画作品ということを考慮に入れずとも夏目作品との関連性を感じやすくしているのが好印象です。
まったくどうでもいいんですけど、主人公がスズを見て鼻から空気を吐き出す描写が、個人的にツボでした。人間になぞらえて顔のあたりで息を出す様子も、クワガタということで両側面のいくつもある穴から一気にぷしゅーと空気が出る様子も想像できてしまってw
執筆おつかれさまでした。

『お伽話のそのあとで』にコメント
2013.08.06 00:08

※ 作品のネタバレを含む
[ コメントを表示 ]
碧さんの「モノホンの悪党はボロなど出さんのじゃ」っていうお言葉に納得。姑息でありながら陰険でありながら実に格好良い。めでたしめでたしですね。
執筆おつかれさまでした。

一覧ページ返信コメント
2013.08.06 00:35

人物像をあらかじめ設定した賞だったせいか、みんなキャラにキラリと光るものがあってよかったかもー。

と、自画自賛。

ひひひ。

一覧ページにコメント
2013.08.06 00:42

それにしても、ひょっとしたら、4作同着になってたかもしれにゃい。

今回はみんなベクトルがちがうのだけど、それぞれに持ち味があって、
しかも均衡してるちゅーディープさだったのだ。

『虫けらの哲学』返信コメント
2013.08.06 06:24

虫…階級社会…ロマンですよクスクス。
本当はツンデレのスナイパークワガタも出そうとしましたが、字数制限により諦めました。
嫌な奴になりきって書くのは楽しかったです!
読んでいただきありがとうございました★

『虫けらの哲学』返信コメント
2013.08.06 06:26

ありがとうございます!
できるだけ漱石のエッセンスを取り入れてみようと思いました。日ごろ書かない文体やテーマなので、かえってのびのびやれましたw
鼻ぶしゅー、本当にイヤですよねw 「いやだ、こいつ本当にいやだ」と思いながら書きました。でもそれが楽しかった…w
読んでいただきありがとうございました。

『おさない君へ』返信コメント
2013.08.06 20:41

>しゃんさん

企画主催おつかれさまでした。
茶屋さんの企画作品を読んで、これと被らないようにしようという意図がもとからありました。ですので方向性については茶屋さん様様ですね。
人名は特に意図してのことではなく、こうしたほうがリアルっぽく見えるかなーとなんとなくしたことでしたが、投稿した後になって「あ、AとFってこれ藤子不二雄だ」って気付きました。無意識ってこわいですね……
最後の一文を最初に思いついたので、もう少しなめらかにつなげられなかったかなぁと反省です。
ご感想ありがとうございました。

『おさない君へ』返信コメント
2013.08.06 21:03

>永坂暖日さん

リアリティありましたか。そう受け取っていただけて幸いです。
本家のような巧い人物造形なんてできませんし、他の参加者さんのような素敵な一工夫も思いつきませんでしたので、ただ複数人に分散させました。それが良い方向に作用したようで安心です。
ご感想ありがとうございました。

『おさない君へ』返信コメント
2013.08.06 21:41

>碧さん

最後の一文を一番初めに思いついて、そこから逆算して書いていましたので、複数人のエゴを取り扱ったり、『坊っちゃん』そのものを使用したりしたのも自然とそうなったのだと思います。強いていえば登場人物全員が「赤シャツ的なキャラクター」ということになるだろう、よし要綱に反してはいない!(汗)って思いで投稿しました。
くろれきし……自分が通っていた学校には毎日テロリストが来てましたねぇ……(振り返ってはいけない)
ご感想ありがとうございました。

票の集計期間 2013.07.29(月) 0時  ~  2013.08.06(火) 0時
作品の最短掲載期間 2021.12.31(金) まで[?]
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総括

ぱんぱかぱ~ん♪

漱右、誕生。

今回は、オール4点超え。

最初に読んだときも、こりゃ分かんねえなあと思ったけど、
唯一、現代社会を舞台にした「おさない君へ」が最高得点を獲得したのだった。

学校での出来事ちゅー設定が、共感を得たのかもー。

ウイナちん、おめー。

おうちの表札に、文豪と刻んでよし。

どっかの出版社に、アポイントなしで訪れて、「原稿持ってきてやったけど、印税50%ならおたくに預けるよ」とふんぞりかえってもよし。

ただし、ボクちんのアカウントを出すことは禁止だじょ。

「ひょっとしたら漱右を超えているかもしれないで賞」は、豆ヒヨコちんの「虫けらの哲学」を選ぶのだ。

前に、ぽいで得点を取るには、どっかがとんがっていた方がいいどー、と話したことがあったけど、
まさか昆虫でくるとはー。

けれど、個性とは偏っていることなので、
そういう意味では「虫けらの哲学」が一番偏っていたと思うのだった。

豆ヒヨコちんは、名刺の下のほうに「私こそが赤シャツです。頭の片隅に入れて、注意してちょ」と注釈を入れてよし。

子供のお年玉をかっぱらってもよし。

ただし、儲けの半分はボクちんに渡すのが仁義だじょ。