【BNSK】品評会 in てきすとぽい season 7


 
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2014.10.12 00:08

投票期間:10/12 (日) 00:00 ~ 10/18 (土) 23:59
集計発表:10/19 (日)

No.01 わかってくれとは言ってない(茶屋)
http://text-poi.net/post/chayakyu/86.html

No.02 ディヴァイジョン ◆veZn3UgYaDcq
http://text-poi.net/post/hogeotensai/5.html

No.03 なあ、未来(木下季花)
http://text-poi.net/post/kika_kinoshita/12.html

No.04 世界はディスコミュニケーション(しゃん@にゃん革)
http://text-poi.net/post/syan1717/49.html

No.05 わかってくれないよ!(大沢愛)
http://text-poi.net/post/ai_oosawa/18.html

No.06 嗚呼神保町(すずきり)
http://text-poi.net/post/tamamogari/3.html

No.07 完全犯罪(muomuo)
http://text-poi.net/post/muo_2/14.html

皆さん投稿ありがとうございました。

感想や批評があると書き手は喜びますが、単純に『面白かった』と言うだけの理由での投票でも構いません。
毎回作品投稿数に対して投票数が少ないので、多くの方の投票をお待ちしております。
また、週末品評会では投票する作品のほかに気になった作品を挙げて頂き、同得票の際の判定基準とする方法をとっております。
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たくさんの方の投票をお待ちしています。

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2014.10.12 15:32

本スレの感想を転載します。

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2014.10.12 15:32

※ 作品の展開や結末に関する内容が含まれています。
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No.01 わかってくれとは言ってない(茶屋)
http://text-poi.net/post/chayakyu/86.html

ほんとに意味わからんがな!
最初は良い雰囲気だっただけに!

No.02 ディヴァイジョン ◆veZn3UgYaDcq
http://text-poi.net/post/hogeotensai/5.html

どうなのだろうか?
なんとなくブレードランナーを思い出すのだが、こういう人間を超越した存在みたいなのって書き方が難しい気がする。
超越しているというよりは、単に文化的に未成熟な気がするのよね。
人間を超越した存在を描くって、たぶん永遠のテーマだよね。

No.03 なあ、未来(木下季花)
http://text-poi.net/post/kika_kinoshita/12.html

最初から最後まで話としてはできているのだが、こうあんまり心に来るものがなかった(´・_・`)
もう私的には未来ちゃんがいたら十分幸せで、それを30手前まで引き延ばす主人公爆発しろみたいな感じだったけど(´・_・`)
主人公が大学受験に失敗して心がぷっつんするあたり、あまり必然性が感じられなかった。
例えばお姉ちゃんや未来ちゃんの話は回想で一気に説明するんじゃなく、お話の中で、例えば大学受験に失敗して主人公が落ち込む、その後で未来ちゃんとの会話があって、その中でふたりのバックグラウンドを徐々に明かしていくみたいにしたほうが、主人公や未来ちゃんの人間性に厚みが出て生き生きしたんじゃないかな。
難しいこといってるけどね(´・_・`)

No.04 世界はディスコミュニケーション(しゃん@にゃん革)
http://text-poi.net/post/syan1717/49.html

お、おい、これもわけわからんぞ……
実はこれSFとかファンタジーとかそっちの部類なのだろうか……

No.05 わかってくれないよ!(大沢愛)
http://text-poi.net/post/ai_oosawa/18.html

これはまた難しいものを……(´・_・`)
ある会社の中での話かと思ったら、なんだか文壇的な話になっていったな。
陰険女は小説家なのか。この話の語り手はボロクソ言ってるけど、それなりに有名らしいから、本当に実力がないのかどうか判断できん(´・_・`)
ひとつ気になったのは、笑いを取るというところ。
むかし中谷美紀が「人に泣いてもらうのは簡単なのだけど、笑わせるのは……」みたいなことをしゃべくりセブンで言ってた。それはどうなんだって当時思ったけど(´・_・`) 笑わせるのもなかなか難しいことだと思うのよね。

No.06 嗚呼神保町(すずきり)
http://text-poi.net/post/tamamogari/3.html

彼の心の内はわからんでもない。
というか私か(´・_・`)
いきなり目当てのものが見つかると、ちょっと敬遠したくなるのよね。
まあほのぼのとしたいい話だな。

No.07 完全犯罪(muomuo)
http://text-poi.net/post/muo_2/14.html

え、え?
面白くなりそうなところで終わってしまった!
静香ちゃんの繊細さがうまく読み取れなかったよ!
まあ可愛かったけどね(´・_・`)

 ***********************【投票用紙】***********************
 【投票】:なし
 気になった作品:No.06 嗚呼神保町(すずきり)
         No.07 完全犯罪(muomuo)
 ********************************************************

……みんな、このお題難しかったのかね。
出せなかった自分が言うのもアレだけど(´・_・`)
私がBNSKの作品について第一に求めていることは、とにかくお話になっているかどうかです。
今回の作品はどーもメタ的というのだろうか? 読者までよくわかんないような作りになっているというのは個人的にアウトだと思うのよね。
で、個人的に評価の対象として残ったのはNo2,No3,No6,No7。
話にオチをちゃんと付けてきたNo6と、静香ちゃんの可愛さを最後に出してきたNo7が一歩抜き出たかなと。

しかし今回出せなかった自分、本当に残念だな(´・_・`)
なんか心がいつまでも空っぽだものな(´・_・`)

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2014.10.18 12:47

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本スレからの感想転載です!

1わかってくれとは言ってない・茶屋氏
面白いか面白くないかで言えば面白くない。語り部が読者に語りかけて来る形式は自分の作と似通っていておやと思った。後半の君手摩擦氏のごにゃごにゃしたトークをもっとぐっちゃぐちゃ読者を辟易させるぐらいにやってくれたら個人的にはある程度の満足が得られたのではなかろうか。


2ディヴァイジョン・◆veZn3UgYaDcq氏
もっとこの物語を読みたかった!というのが読了後の感想。SFの中でも好きなジャンルのもののようだ。
*で挟まれた部分は教科書とか新聞とかの文章的で、設定をストーリーを媒介せずにひょいと放り投げたようなもの。映画とかでよくある、冒頭でニュースを放送しているテレビを映して「原因不明のウイルスで人々が暴走し・・・」って世界観を説明するようなやつ。アレと同じで、手っ取り早く世界の説明をするには簡便で良い。しかしその説明に対して本ストーリーは無きが如しで、短い。
コンピュータが人間を越えるというSFもよく見るけど、そういう「よく見る筋の話」っていうのは、その筋の物語をどういう切り口で描くのかが大事なんではなかろうかと思う。
人間の感情を得て進化しようとする、というストーリーで言うと、プロヤス監督の「ダークシティ」という映画がある。かなり面白い映画なのでオススメです!


3なあ、未来・木下季花氏
依存関係っぽい人間関係の話は苦手なんだあ・・・等と思いながら読んでいた。共通の知人を失って、というとノルウェイの森なんかを思い出すけど(内容は似てないけど)、この小説はあれほど乾いた感じには描かなかったと見える。むしろセンチな感じで幸の死への述懐を書き連ねている。それが主人公「僕」にとっての問題になっておるようだ。
なんといっても「未来」という名前付けが非常に良い(「朝」もこれが実名ととって良さそう)。書き出しの「未来からメールが送られて来た。」とか『果たし状。あの時の河川敷で未来は待っている』とかが、当然「時制の未来」を連想させて、実にいい味が利いている。


4世界はディスコミュニケーション・しゃん@にゃん革氏
シャブでもキメながら書いたのか?


5わかってくれないよ!・大沢愛氏
紫式部と清少納言みたいな(笑)。紫日記の和泉式部への悪口とかそういうのも連想致しました。勿論、本文だけではそういった元ネタがあるのかはちょっと判然としないけど、示唆しているのかも、と思わせられた。女の女への悪口って面白いですな・・・端から見るぶんには。



拙作であるが、読み返すと文がろくに書けていない。心の分身甲の最初の台詞「これを買ってしまおう」という部分が「これを買ってしおう」になっている。あと全集が三千五百円で売られているという描写を書きはぐったのでいきなり乙が「三千五百円の全集」とか言い始めていておかしい。最後の節でも「誰かの手のうちに渡ってしまった」より「渡ってしまっていた」と過去完了にすべき。あと冒頭の語りとかが何の意味も成していない。なんなんだ。


7完全犯罪・muomuo氏
これまた続きを読ませて欲しいものだね。あるいはこの一コマを抜き出して小説にするというのが面白いのかもしれないけども。具体的な指摘ができないのが口惜しい限りなんだが、なんとなく文体が好ましい。これがリーダビリティという奴なのか・・・。

『ディヴァイジョン ◆veZn3UgYaDcq氏』にコメントされました。
2014.10.19 00:21

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 人間が研究することの限界に行き当たった科学者が、全人類を犠牲にしてでも誤作動の答えを知りたくなって、自分を含む人間を逆に研究させることで答えを手に入れようとして意図的に支配させちゃった話…ではない? 支配され研究されちゃってる主人公らしき研究者が冷静すぎる気がして…。面白い素材が散りばめられてはいるんですが、当方の理解力不足か、素材の使いどころが悪くてよく分からない味の料理になっちゃった感じです。

『なあ、未来』にコメントされました。
2014.10.19 00:23

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 もっと若ければ! …いい告白エピソードになる見事な伏線とクライマックスだと思うんですが、受験失敗後10年程となるとさすがに痛いかなぁ。未来が告白のメールを出したのも姉の死の10年後くらいだし…全般的に展開が遅すぎる間延び感で薄味になってしまっていて勿体ない、という印象です。主人公の成長のペースに未来が合わせすぎというか、これだけの時間が空いても主人公から離れない理由も弱い気が…。この作品は、字数に囚われずもっと短くなるか長くなるかするのを待っている蛹のような気がします。成長が遅い主人公ですが、もっと極端に遅いと逆に妙なリアリティが出てきそうでもあり…。どこか、作者さんが少し力の入れ所・作法を変えて作った習作のようにも思えて気になりました。

『世界はディスコミュニケーション』にコメントされました。
2014.10.19 00:24

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 恐いところいじれる胆力が凄いなぁ…。風刺とブラックユーモアの混淆具合もなんとも凄い。前作まで絡まる世界観の壮大さも何気に凄い。軽妙な作風・筆致の使い方として色々勉強になって気になって仕方ないんですが、あとは言葉の問題以外に何かプラスαの提示があれば…もう少しで一等賞を逃した! 凄いけど惜しい! …という感じです。

『わかってくれないよ!』にコメントされました。
2014.10.19 00:27

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 「和歌って紅」…このお題の消化法は予想できなかった! そして笑いが取れない感での幕切れも痛面白い! うん、一等賞! …この時代の人間にわかってもらうために派遣だのメールだの、女傑文豪が必死こいてお勉強されたのかと思うと面白いやら感動するやら痛々しいやらですね。知性派女子同士のマウンティングはリアルなキャットファイトよりも壮絶なんですねぇ、昔から…というか死後も…おぉ怖。そしてそんな争いとは別の峰で遥か高みにいる感性派女子への羨望と敗北感。実際に歌が恋愛のツールだった頃ゆえに、見目麗しさ以上にその才が重要で羨ましかったんだろうなぁと思うと、納得です。…しかしこの饒舌な幽霊、誰がいつどこで呼び出したのだろう?

『嗚呼神保町』にコメントされました。
2014.10.19 00:28

※ 作品の展開や結末に関する内容が含まれています。
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 この文体で現代文学青年(?)の一コマを描かれているのがとてもよいお味を出していて、彼に対する優しい視線も相俟ってなんだか心地よかったんですが、語り手が分からない分だけ座りが悪い気がしました。最初は、本たちの長老格か? 町自身か? ネコか何かか? …とも思うのですが、「個人的な評」も出てくる辺り青年自身(の回想)かとも思えたり…。少し消化不良でもやもやしました。

『完全犯罪』にコメントされました。
2014.10.19 00:46

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 時間切れアウト(投稿は期間内のはずですが処理上は00:00…その点でも資格あるか微妙)で、当初の伏線回収がほとんどなしの不時着失敗作品です。とりあえず、自分で繊細だと思っているが他人からは全然そうなっていない、天才かつ天然の少女のお話ということでオチをつけようと思ったのですが…ダメでした。それでもコメントやご投票をいただけたので大変うれしいです。ありがとうございました。

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2014.10.19 01:32

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本スレからの感想転載です!

1:わかってくれとは言ってない(茶屋氏)

日常の中にある何気ない男女の会話から始まり、その男女が己らを小説の虚構人物として分析していくという書き方はとても面白いと思いました。

メタフィクションとして、小説世界の中に存在する自分たちの会話を、虚構としてどのように書くべきかを言及し合い、
その結果、流行りの異世界モノとして続きを書いてはみたものの、自分たちのいる小説世界が手におえない物となった。
最後は読者の想像力に託して、いきなり読者を突き放す、というオチもこの小説の終わり方として良かったように思います。

何と言いますか、自分を皮肉ったメタフィクション小説として、個人的には面白く読まさせていただきました。

君手摩さんの語りの部分が勢いがあり、一番面白いんですよね。
彼のテンポのいい語りが好きでした。


2:ディヴァイジョン (◆veZn3UgYaDcq氏)

あまりSF作品を読む習慣が無いので、そのような無知な視点からの感想と批評になってしまいますがご容赦ください。

冒頭にて、人間側がヒューマノイドを研究していると思わせておいて、実はヒューマノイドこそが人間を研究しているというオチですね。
ただ、世界観・設定の説明箇所からが一本調子だったために、せっかくの企みと言いますか、オチが予想しやすくなってしまっている気がしました。
読者側をミスリードさせようという仕掛けが、もう少し組み込まれていれば面白かったかもしれません。


文章に関しては、途中で専門用語を使い世界観を長々と説明してしまっている部分が読みにくかったです。
もちろん9000字以内の短編ですので、難しいとは思いますが、エピソードに絡めてそのあたりを自然に説明できるとよいかもしれません。
私もよく頭にある世界観や設定を、そのまま説明的に書き出す癖があり、読んでいて楽しめないという指摘を頂くこともあるのですが
読者を小説に没入させなければいけない場面にて、そこを無機質な説明だけで済ませてしまうのは、よほど魅力的な設定を読者に提示しない限り難しいと思います。

小説において説明が半分以上を占めてしまい、この世界の中での物語がほとんど動かなかったのが、小説に没入できなかった原因かもしれません。
そのような設定が好きな人ならば良いと思うのですが、SFに興味のない人たちを長々とした説明で弾いてしまっている気がします。
もう少し、その作り上げた設定と世界観の中での物語を見たいと思いました。


3:なあ、未来 (自作)

あまり巧く書くことが出来なかったように感じる、駄作と言ってもいい小説です。
文章にリズム感が無い。演出が陳腐。後半からの展開が雑。ぐだぐだと心情ばかりを述べる。それぞれの章の初めを説明的な文章で誤魔化す。
改めて読み返してみると、自分の悪い所がたくさん出てしまっている小説な気がします。

この小説を書くきっかけですが、『未来が朝を迎えにくる』というフレーズが何気なく頭に浮かび、
幼馴染の未来ちゃんが、駄目な朝くんを迎えに行く小説を書いてみようというアイデア勝負で書いた小説です。

『未来』と『朝』、『幸』を掛詞として、それぞれの役割に振って書いてみたのですが、書いている本人としては楽しく書けました。
が、その楽しさや小説の面白みを読者の方まで伝えられたかと言うと、それは成功していないような気がします。

恋愛小説は自分にはまだまだ難しいです……。

そしてご指摘でも頂きましたが、もっとエピソードに乗せて、二人の関係を書ければよかったと思います。

4:世界はディスコミュニケーション (しゃん@にゃん革氏)

この小説を大仰な文体を使って、真面目な文学作品として書いたらどうなるのだろうと、そんな感想が浮かびました。
それっぽく見えるんじゃないだろうか。意味が分からないけれども、なにかすごく重要なメッセージが書かれているように見えるんじゃないだろうか。
あるいは文体をリズム良く、一つの段落に言葉がたくさん詰め込まれているような饒舌な語り口にすれば、
精神病的な人物が頭の中で考えていることを勢いよく読者に放り込む、酩酊感を味わえる小説になるかもしれない、
と、自分でも何を言っているのだろうと言うような読後感を抱きました。
多分それは、自分だったらそう書くだろうというだけのことなので、あまり気にしないでください。

しかしどうしても、この意味分からなさって惜しいと思うんです。
もっとふざけた感じではなく、意味分からないことを大真面目に長々と語っていたら、それはなにか奇異で面白味のある小説になるのではないかと
私は真面目にそう思うんです。


5:わかってくれないよ! (大沢愛氏)

清少納言や紫式部の時代の女性が書く作品は、現代のブログやSNSに通ずるところがあると、どこかで読んだのですが、
この作品もそれに似た面白さがあると思います。
歴史に詳しい知り合いが言っていたのですが、紫式部はクラスの隅っこで夢小説書いてる腐女子、清少納言はサブカル系好きなギャルに通ずるそうです。
清少納言は坊さんのお経ライブに行っては、バンギャ並みに、アイツは下手だ、アイツの演奏はなかなか痺れる、ちょっと追っかけするわ
等を書いていたと聞きました。

この作品が清少納言、紫式部に関係があるのかは分かりませんが、
当時の女性たちが嫉妬や心の内を、どうすることも出来ずに作品にしたためていた様が想像できます。
ライバルのアイツの様にはなりたくはないし、かと言って年下の天才には敵わないことを受け入れられるほどにその差を理解できてしまうから
自らは自虐的に笑いを取りにいくスタイルで生きていく。それこそが私のアイデンティティである。
多分、それが最後の一行にオチとして現れているのだと感じました。
その一行をつまらないと取るか、滑稽と取るかで、作品の評価は変わりそうです。

女性の軽妙な語り口と言うのは難しいですが、文体がもう少し、捲し立てるような勢いがあれば、圧倒されたのかもしれません。
あと、主人公がどの時代のどの立場から発言しているのかが、少しわかりづらかったです……。
カレッジとか、ポエトリーと言う現代の単語が出てきますし。
個人的には、名も残っていないかつての時代の女性を演じた大沢さんの一人称小説、と言う解釈で読んだのですが、いかがでしょうか?

6:嗚呼神保町 (すずきり氏)

近代文学的な文体をしっかり自分のものにしているという点で憧れます。
雰囲気もやはり、それっぽいんですよね。すごく好みの小説でした。

文章が巧く、文体も出来上がっているだけに、どんな物語でも読ませてしまう。
そこが強みでもあり、同時に欠点でもあるような気がします。

芥川の「偸盗」に天啓を受けた男が、神保町に芥川全集を買いに行き、最初の店で見つけたものの
自問自答している間にそれを買い逃す。
それだけのストーリーを、ここまで読ますことはすごいと思います。
ですが、強いて苦言を呈すとするのならば、やはり読後感が弱いと感じました。
もちろん私も偉そうに言えるほど実力が伴っているわけではありません。指摘にご気分を悪くされたならすみません。
その巧さに読んでいる時は浸ることが出来るのですが、読み終わった後に、心の中に良さも悪さも残らない気がするのです。
もちろんそのような小説が悪いわけではありません。そのように丁寧に展開された小説は世の中にたくさんあると思います。

ですがやはり印象的な場面。あるいは登場人部が読者に与える不快感。奇異な心情。強烈な思想。心を惹く表現。気持ち悪さ。
あるいは常人にはないような清廉さを訴える。美しさ。
そのような心に引っかかる描写があれば完璧により近づけるのに、と感じてしまいました。


7:完全犯罪 (muomuo氏)

うーん……評価が難しいです。
文体が以前よりも読み辛くなっているように感じました。
パソコンで読んだからか、変なところで段落が途切れていて、その所為もあるかもしれません。
その途切れている部分に何か仕掛けがあるのかもと思いましたが、判らず……。

最後の部分の、静香さんの本音がとても可愛らしいと思いました。

***********************【投票用紙】***********************

 【投票】:なし

 気になった作品:No.06 嗚呼神保町(すずきり氏)

 前回もそうでしたが、一つ一つの描写が丁寧で、物語の着地までを細かく描いているので、関心票を入れさせていただきます。

********************************************************

一覧ページにコメントされました。
2014.10.19 01:36

というわけで優勝は「No.06 嗚呼神保町(すずきり)」でした!
おめでとうございます!

優勝者は、本スレもしくはてきすとぽいの一覧コメント欄にて次回お題の提示をお願いします!

『嗚呼神保町』のコメントに返信されました。
2014.10.19 01:49

※ 作品の展開や結末に関する内容が含まれています。
[ コメント本文を表示する ]
語りの視点を定めずに書き始めてしまいました。イメージとしては、ネコ視点ぽく書こうとは思っていました。ただ作者視点も混じったりしており、muomuoさんの感じた座りの悪さは、明らかに私の怠慢のせいです。冒頭の文等も内容と上手く連関していないし、消化不良のもやもやも、私の手落ちのせいです。卑屈になっているんではなく客観的にそう思っとります・・・。感想ありがとうございました。

一覧ページにコメントされました。
2014.10.19 02:18

優勝の栄に預かり恐縮の至りでございやす!
いつも運営してくださるほげおちゃん氏には頭が下がるばかりです。
また参加者の皆様もお疲れさまです。今後とも宜しく御願いします。

さて次回のお題ですが『忠誠心』というので一つ如何でしょうか。
どこにでもありそうな、どこにもなさそうな単語ですな。
加えて『一万字以内』というルールを設けさせていただきます。
千差万別百花繚乱な品評会になると良いですね。

一覧ページにコメントされました。
2014.10.19 11:48

日曜だー。

もうじきお昼だー。

優勝は、予想どおりすずきりちんだー。

まとめて、感想へーんしーん。

●ほげおちゃん
>実はこれSFとかファンタジーとかそっちの部類なのだろうか……

えー。

リアルワールドじゃーん。

よく「生死を賭けたビジネス」なんて言われるけど、戦争ビジネスはホントに命を賭けているワケでー。

イスとラム肉国の偉い人は、オメガの腕時計しているから、そこそこ儲かっているみたいー。

今回も、進行おつー。


●すずきりちん
>シャブでもキメながら書いたのか?

シブヤのヤフOFFで、「1Fなのに、ショップとしての存在感ねー」と思いながら書きましたー。

ちなみに、秋葉原のブックオフは1Fでゲームソフト売ってるのに、攻略本は4Fくらいでーす。

分かりづらいので、お買いものするときは注意しましょー。

あーんど、優勝おめー。

●木下ちん
>もっとふざけた感じではなく、意味分からないことを大真面目に長々と語っていたら、それはなにか奇異で面白味のある小説になるのではないかと
>私は真面目にそう思うんです。

小説をとるか、表現をとるか。

こりは実は二律背反的な命題を背負っていてー。

表現をとる場合、小説を踏み切板にして、小説を飛び越えるのが目標であると思うのだがー。

だって、表現って既存のものに囚われないことでー。

小説ちゅー様式におさまろうとすると、そこが難しくなるのだがー。

それなので、表現である場合は、小説的な真面目さを捨てるのが前提になるちゅーのがポリシーでーす。

もちろん、ウソでーす。

ぷっ。

『世界はディスコミュニケーション』のコメントに返信されました。
2014.10.19 11:51

※ 作品の展開や結末に関する内容が含まれています。
[ コメント本文を表示する ]
ナニー。

もう少しで一等賞だっただとー。

シーズン7、もう1回やりなおすかー。

ほげおちゃんに提案しなければばばー。

『なあ、未来』にコメントされました。
2014.10.19 14:58

※ 作品の展開や結末に関する内容が含まれています。
[ コメント本文を表示する ]
確かに、時間の経過による二人の心情の変わり方、二人の心の動きの書き方が雑だったように思えます。中学、高校時代にギュッと濃縮して書いた方がよかったのかもしれません。

仰るとおりに今回は明るい終わり方、明るいキャラを喋らせる会話を書こうと思ったのですが、思っていたよりも難しかったです。暗かったり病んでいる作品は書きやすいんですけどね……。
ご指摘ありがとうございました。具体的な指摘を頂けるのはとても嬉しいです。

一覧ページのコメントに返信されました。
2014.10.19 15:01

>>例えばお姉ちゃんや未来ちゃんの話は回想で一気に説明するんじゃなく、お話の中で、例えば大学受験に失敗して主人公が落ち込む、その後で未来ちゃんとの会話があって、その中でふたりのバックグラウンドを徐々に明かしていくみたいにしたほうが、主人公や未来ちゃんの人間性に厚みが出て生き生きしたんじゃないかな。

まさにこれです。そして大沢さんにも同じご指摘を受けました。
と言うか、いつも同じ指摘を受けているような(笑)
このような作品の場合、確かにもっとエピソードを重ねて二人の関係、心情の微かな変化を見せるべきでした。ご指摘が身に染みます……。

一覧ページにコメントされました。
2014.10.19 15:11

※ 作品の展開や結末に関する内容が含まれています。
[ コメント本文を表示する ]
>>ノルウェイの森なんかを思い出すけど(内容は似てないけど)、この小説はあれほど乾いた感じには描かなかったと見える。

村上春樹、本多孝好、伊坂幸太郎、などのいわゆる本家と春樹チルドレンの作品に影響を受けて書いた作品なので、恋人の喪失、依存しようとしてしきれない人たち、最後の場面で駄目な人生から立ち上がろうとする人、テーマに関連したダブルミーニング等の仕掛けや設定を、頑張って真似(参考に?)して書いてみました。
個人的には、もっと乾いた文体で描けたら良かったと思います。

>>なんといっても「未来」という名前付けが非常に良い(「朝」もこれが実名ととって良さそう)。書き出しの「未来からメールが送られて来た。」とか『果たし状。あの時の河川敷で未来は待っている』とかが、当然「時制の未来」を連想させて、実にいい味が利いている。

そのアイデアがこの小説において一番気に入っていた部分でしたので、評価頂けてとても嬉しいです!

『わかってくれないよ!』のコメントに返信されました。
2014.10.20 23:34

※ 作品の展開や結末に関する内容が含まれています。
[ コメント本文を表示する ]
コメントありがとうございます。
お題消化および語り手の清少納言について言及してくださって、本当に感謝しております。
橋本治氏が「桃尻語訳 枕草子」を出されてから30年近く経ちます。一見、意訳に見えて実はかなりきちんとした直訳、という意欲的な試みでした。冒頭部分、「春はあけぼの」を「春ってあけぼのよ!」と訳されたのを読んだ衝撃は忘れられません。そこから「和歌は紅」→「和歌って紅よ!」が派生しました。これでは語り手が清少納言というのはみえみえでしたので、あえて時代をスリップさせて現代に。そうしないと本文そのものも古文で書く必要が出てきて、リーダビリティにもかかわってきます(数時間で全文を古文、というのは、日文出身とはいえ近代文学専攻の身にはいささかきついです)。多くの死者を迎え続けて1000年、現代においても相変わらずの姿を見せた、と言うところでしょうか。藤原道長のお気に入りだった紫式部とは違い、清少納言は実は正式な女官ではなかったんですね。これを「正社員」「派遣」に置き換えて、教養勝負の二人の対立に見立てました。それに対して和泉式部は完全に天然の人で、しかも和歌に関してはやはり別格です。小説でもそうですが、教養は素晴らしいですがどうも心に響かない作家がいるかと思えば、教養はイマイチでも刺さって来る作家もいます(ヤバくて実例は出せませんが)。前者は後者を理詰めで圧倒しようとしますが、しきれません。本当にすぐれた作品を否定することは、自らの鑑識眼をも否定することになりますので(三島由紀夫の太宰治嫌いは有名ですが、あるとき大藪春彦が三島に向かって「じゃあお前は太宰の『お伽草紙』を否定できるのか!?」と詰め寄ったところ、一言も言い返せなかったそうです)。そんな三者の関係を短いお話にしてみました。正直、「和歌って紅よ!」からの連想で組み上がった作品です。ご笑覧頂ければ幸いかと存じます。
最後に、「この饒舌な幽霊、誰がいつどこで呼び出したのだろう?」はもちろん、小説を書くことで修練や才能の問題に直面している多くの方々の無意識によって呼び出された、ということで。
長文、失礼しました。


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