コラボレーションが名作を生む！？　「プロットコンテスト」にて提出された13プロットからお気に入りを選び、あなたのエッセンスをくわえた掌編or短編に仕上げてく...

プロの作家においても、必要・不必要が大きく分かれる「プロット」。
巷で見かける作成方法は多岐にわたり、「結局どうすりゃ作れるんだべ」「どうす...

斉藤くんがわたしたちの家をノックしたのは、真夏の暑い昼下がり、午後三時ごろだった。 ...

彼女の脚は、ひどくきれいだった。蝋燭に火を灯すと、熱されて雫がこぼれ側面に一筋の溝ができる。そのはかなさに似た影があった。くるぶしからふくらはぎにわたっ...

　ジェリーにとって一番たいせつなのは、本当は小説だった。でも女子寮にいるかぎり、そういうわけにもいかない。 ...

指先をぴんと伸ばしネイルを乾かす。髪は巻いたし半身浴後の全身マッサージも完...

愛娘はのけぞって泣き叫んだ。ミルクおむつ風呂はあがりたて――万策つきて、手首...

「黒霧島とジャンクフードってば最高」B子がへらへらチキンをかじる。C美はシャ...

　私は脱いだわけでもない、卑猥な言葉を吐かされたわけでもない。
　監督はただ、「道端に膝まずいて泣け」と言った。苛立ちを全身に含ませて、ア...

あらすじ
★あらすじ ...

　AMYは砂場の砂をひとつかみ取り、さらさらと指の間から零す。慎重に、ていねいに塵芥をふるう。何度か繰り返す。すると、細かなガラス質のかけらたちが、僅かば...

「また失敗だ」
　ぼくは真っ暗な気持ちでつぶやく。 ...

　本日は弊社の『スーパー金魚君』につきましてご説明をと、ワタクシ馳せ参じた次第でございまして。ああ申し遅れました田中次郎と申します、お名刺を――あっ交換、...

「栄えある『ミス・金魚娘』は……海藤ミチルさんに決定しました！」
　歓声と拍手が起こる。ミチルは、おっとりとパイプ椅子から腰をあげた。あたし...

「そういうわけで今申し上げましたように私共『生血会』は同士を募集しているのでございます如何でしょうご参加頂けませんでしょうか」 ...

「あの定規はないんじゃないかな」
　ケントは大きく息をつき、そう進言した。 ...

　目の前に投げ出されたスズの肢体を、私はとくと眺めていた。
　ぜんたいに肉づきのよい体格ながら、足首は絞ったように細い。艶やかな質感の...

「僕はシェネイNO.2985。恋人は、きみで間違いないかな」
　澄んだ湖にも似た青い瞳に微笑みをたたえ、彼はこちらを見つめた。仕切りのな...

　私はカウンター下のラックから、直径25cmほどのガラスボウルを取り出した。次いで蛇口をひねり、8分目くらいを目指して水を注ぐ。 ...

　その冷蔵庫は縦に長いライトブルーの卵型で、棚や仕切りの類はいっさい入れられていなかった。ぽかんとくり抜かれた空間に、シェネイは膝を抱え、綺麗に折りたた...