第48回 てきすとぽい杯〈紅白小説合戦・紅〉
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洞窟【紅】
投稿時刻 : 2018.12.15 23:56 最終更新 : 2018.12.15 23:59
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目次
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更新履歴
- 2018/12/15 23:59:16
- 2018/12/15 23:56:58
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 あなたは足元は確認せずそのまま走た。きと何か危険なものを踏んだのだ。すぐにでもその場を離れるべきだと考えた。
 ところがすぐに胸が熱くなた。ごぼ、と喉の奥から何かが溢れてくる。胸に手を当てると、黒く血塗られているのがわかた。訳もわからないまま血がどろどろと流れている。
 キキキキキと暗闇を引き裂く声が、目と鼻の先から聞こえる。ぎろりとふたつの目を向けた、爪の長い魔物がそこにはいた。
 ああ、こんなものがいるところに、あなたは突込んでいてしまたのか。
 遠のいていく意識のなかで、あなたは自らの浅はかさを恨んだ。

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