第48回 てきすとぽい杯〈紅白小説合戦・紅〉
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洞窟【紅】
投稿時刻 : 2018.12.15 23:56 最終更新 : 2018.12.15 23:59
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目次
1. intro.
2. 01
3. 02
4. 03
5. 04
6. 05
7. 06
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更新履歴
- 2018/12/15 23:59:16
- 2018/12/15 23:56:58
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06
 進んでいくと、別の入口から入た戦士と邂逅した。
「あ、お兄様!」
 彼はあなたの兄だ。そしてあなたの夫となる人でもある。
「おお、妹よ。無事だたか!」
 兄は顔を綻ばせた。あなたは兄に抱き着き、その鎖骨のにおいをかぐ。
 またこれをかげるなんて、ああ、生きていて良かた!
「なんと、おぬしら兄妹なのか……それは残念なことじ
 魔物が悲しそうに言う。
「なんだそれは」
「ここから出られるのは一人だけなのじ。そういう結界が敷かれておる」
 つまり、お兄様と殺し合いをしろと?
 あなたは首を振る。
「そんなことをするくらいなら、ここで暮らしたほうがましです!」
「ああ、その通りだ。そうしよう」
 こうして、ふたりと魔物は洞窟の中で暮らすようになり、そこで子をなし、一族をなし、そのうち結界も破り村を滅ぼし、幸せに暮らしたそうな。
 めでたしめでたし。

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