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05
あなたは魔物をメロメロにすることにした。
手始めに髪をかきあげセクシーポーズを取る。
「オオ……」
魔物はメロメロになった。
「ありがとう。スケベ爺の心を取り戻せたわい」
「えっ」
そして唐突に語り始めた。
「ワシは元は人間じゃ。お嬢ちゃんのように、村の掟を破ってしまい、ここの試練を受けされられたのじゃ。そしてワシは死んだ。ワシの心は成仏することもできず、この洞窟で、魔物として生まれ変わったらしいわい」
饒舌な魔物だった。あなたは呆気にとられるも、とりあえずその魔物を同行させることにした。この洞窟について何か情報が得られるだろうと踏んだのだ。
事実、それはこの中について非常に詳しかった。そして久々に人間と会話をするのが楽しいらしく、黙っていても勝手にべらべらと情報を垂れ流してくれる。
いわく、洞窟は曲線の一本道で、ふたつの入口は洞窟の奥でつながっているらしい。
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