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最後の場面がとても良かったです。一美が信一郎を連れて行こうとするのを必死になって止めようとする両親と祖父の姿に、家族の絆の強さが感じられました。信一郎の最後のセリフも良かったですし、きちんとハッピーエンドで終わっていると思います。
イワナガヒメは無理矢理入っているとは感じませんでした。神話の神様の関係と、信一郎の両親と一美の関係が上手くつなげてあって、わかりやすい説明になっていると思いますし、一美の「一緒に黄泉へ行く」等のセリフにも関係しているので。
ただ、前振りである夏休みの宿題で日本神話が出てくるのが少し唐突に感じました。忘れた辞書の代わりを探して本がたくさんある部屋に入ってみたら、本棚に日本神話関係の本が並んでいたのを見つけた、という感じでもよかったかもしれません。
それと、祖父の一人娘である二葉が家を出ているのが気になりました。
一美以外にも姉妹がいて、結婚していても子供がいないとか女の子しかいないとかいう設定なら、信一郎が跡継ぎに指名されてもおかしくないかなと思います。