[ コメントを表示 ]
しみじみといい話でした。これはポキポキさんの実体験が交えてあるのでしょうか?異国情緒が眼前に迫ってくるような、自然な描写と筆の運びで染み入るような読書体験でした。
エッセイ(随筆)的作品としてならこのままで良いのかなあと思いますが、語り口の時間軸が書き出しから最後までで流れているので短編小説として読みました。埃が気になって眠れない冒頭と、マラウイで埃が舞うのを見ながら眠気に襲われる下りはもう少し「対立的」に演出して盛り上がるシーンとしても良いのではないかと思いました。あと、マラウイに来て不眠気味になるところから徐々に解消されていく様子ももう少しほしかったかな、と。
ラストの一文がとても味わい深かったです。「安眠」とは何か、というアンサーもとても素敵でまさに安眠文学でした。