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◇ 大賞１作品

『ダーリンが来た』　著：大沢愛 @ai_oosawa
　　http://text-poi.net/vote/134/8/
　　獲得☆4.111

　　約束がある日って、特別だ。今日は、大好きなあのひとが来る。
　　でも、その前にちょっとだけ、ごはんが食べたい。何か、巣をよこぎらないかな。
　　だけど苦手なアイツには、今は来てほしくないんだ。すぐ私を口説いてくる、失礼なやつ。
　　――そんな風に、いつもの巣でじっと待つ私のところへ、最初にやって来たのは……？
　　小さな生命の、本能と、生きる喜びと、愛との間にある葛藤を、
　　実在感豊かに描いた作品が、大賞に輝きました！


◇ 入賞３作品

『マルチレイト・ポリィアンドリィ』　著：犬子蓮木 @sleeping_husky
　　http://text-poi.net/vote/134/4/
　　獲得☆4.000

　　親しい友人を招いての、午後のティーパーティ。友人たちが口々に語る、
　　彼女たちのご主人方の悪口を、夫人は、どこか不思議な気持ちで聞いている。
　　長年連れ添った夫だけれど、人柄にも、容姿にも、特に貶すべき所が見当たらないのだ。
　　それほど素敵な方ならぜひ、と友人らに請われるまま、夫人は皆に夫を紹介するが……。

『たかっけいのこい』　著：茶屋 @chayakyu
　　http://text-poi.net/vote/134/3/
　　獲得☆3.900

　　〈直方体〉は、女友達だ。自分にとっては、特別に大切な。
　　〈双三角錐〉は、幼馴染だ。からかったり言い合ったり、そんなことが気兼ねなくできる。
　　できることなら、この「形」が壊れないようにと、ただそれを願っているけれど……。
　　――まるで異次元に迷い込んだかのような、高度に幾何学的な恋の物語です。

『春の妬心』　著：みお @miobott
　　http://text-poi.net/vote/134/5/
　　獲得☆3.800

　　私は、昔から妙に、桜が好きだった。
　　今年も、春を待ちわびる。それなのに、春を迎えると、不思議と気分が悪くなる。
　　「それは恋というものだよ」 触れた枝の花を無残に散らせながら、友人が言う。
　　そうして今年も、春が通り過ぎていく――。


◇ 特別賞

◆コズミック・ポリロマンス賞

『レンアイポリゴン』　著：永坂暖日 @nagasaka_danpi
　　http://text-poi.net/vote/134/7/

　　地上の四角関係と、宇宙の三角関係で形成された、壮大な六角関係を描いた作品でした。
　　制限時間内の作品中で、最も関係人物の多い多角関係となります！

なお、制限時間後の投稿ではありますが、こちらも同じく六角関係が描かれた作品でした：
　　『(n-2)✕180°』　著：ポキポキセブンEC @fumitaji
　　　http://text-poi.net/vote/134/11/

◆速筆の女神はきっと手が８本賞

『ダーリンが来た』　著：大沢愛 @ai_oosawa
　　http://text-poi.net/vote/134/8/

　　てきすとぽい杯の通常回（制限時間１時間15分）では、過去最多の字数となる、
　　5,204字にも及ぶ大作でした。約３年半ぶりの最多字数レコード更新となります！

◆恋はページをめくるように賞

『「超ドベタ恋愛ストーリー」』　著：スイカ（チコ） @Hydrangea_MOVIE
　　http://text-poi.net/vote/134/6/

　　即興の てきすとぽい杯としては珍しい、改ページ機能を使用して構成された作品でした。
　　ページが進むごとに繰り広げられるドキハラ恋愛バトルの予感をお楽しみください。


全作品の☆順位は、こちらからご確認ください。
　　http://text-poi.net/vote/134/?o=desc


【総括】
第38回てきすとぽい杯、お楽しみいただけましたでしょうか。
今回は、お題が「多角関係」ということで、揺れ動く恋心や、春らしい出会いの物語から、
綺麗事抜きの駆け引き、人間の奥底にある黒い欲望に至るまで、
色恋にまつわる様々な、葛藤や迷いや本能、人の心の強さ、弱さを描いた作品が集まりました。
同じテーマを扱いながらも、読後感の似た作品がひとつとしてなかった、というのも、
恋愛小説ジャンルの普遍的な魅力を象徴していたように思います。
皆さま、ご参加まことにありがとうございました！


【Twitter実況録】
投稿期間中のツイートを、Togetterにてまとめさせていただきました。
　　https://togetter.com/li/1101220