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【結果発表】

◇ 大賞１作品

「ここと、pediophobiaに関して」　著：太友　豪 @automo244
　　http://text-poi.net/vote/15/3/
　　獲得☆4.091

　　社会の敵の上位候補者、とされる主人公。
　　彼がそのように生まれついた理由、そして社会が彼に下した判断とは……？
　　短い文章の中で、「箱」という言葉を使わずに表現された箱、世界観、
　　人間の在り方への問いまでもが凝縮された、本格ＳＦ作品でした。大賞おめでとうございます！

◇ 入賞３作品

「失われた古代文明」※グロ注意　著：碧 @mimimdr
　　http://text-poi.net/vote/15/1/
　　獲得☆4.000

　　パパと訪れた古代文明展。展示されていたのは、古代人が使っていたという不思議な箱、箱。
　　……その正体をじわじわと予感させつつ、古代人と主人公たちの対比を丁寧に描いた、
　　分かっていても思わずGoogle検索したくなる（笑）少々危険なＳＦ作品でした。

「僕の宝箱」　著：永坂暖日 @nagasaka_danpi
　　http://text-poi.net/vote/15/7/
　　獲得☆4.000

　　押入れの中にひとつずつ増えていった、僕の大切な思い出をしまった宝箱。
　　大学生になり、かつての思い出の彼女と再会するも、それがやがて……。
　　思い出と、箱と、彼女への想いがもたらす結末を巧みに描いた、完成度の高いショートショートでした。

「PANDORA BOX」　著：茶屋 @chayakyu
　　http://text-poi.net/vote/15/2/
　　獲得☆4.000

　　パンドーラ、または契約の箱とも呼ばれる兵器を操り、戦いを繰り広げる「契約者」たち。
　　契約の箱とは、そして、彼らが戦いあう理由とは……？
　　登場する小道具やキャラクターの個性が魅力的な、疾走感のあるライト小説でした。

今回、入賞の３作品は、票の内訳こそ違いましたが、いずれも☆4.000の同点でした。
入賞の皆さま、おめでとうございます！

◇ 特別賞

・新・地球論賞

「地球は丸くなかった！」　著：工藤伸一@ワサラー団 @shinichikudoh
　　http://text-poi.net/vote/15/9/

　　丸い地球と、丸くない地球について、魅力的な思考が展開された作品でした。

・パンセ賞

「考える箱」　著：丁史ういな @u17_uina
　　http://text-poi.net/vote/15/5/

　　この世界に考える葦が存在するのならば、たぶん考える箱だって存在するのです。ここに。

・まごころ賞

「ギフト」　著：やぐちけいこ @yaguchie
　　http://text-poi.net/vote/15/10/

　　贈る相手への想いがじんわりと伝わってくるような、そんな作品でした。


全作品の☆順位は、こちらからご確認ください。
　　http://text-poi.net/vote/15/?o=desc


【今回のお題を使った小説】

今回、お題の「箱」を題材にTwitter小説を書いてくださった方がいらしたので、
Togetterにまとめさせていただきました。

　　http://togetter.com/li/508693

また、ありがたいことに、てきすとぽい杯の連動企画を しゃんさんが開催してくださいました。
「箱」を題材に書かれた作品が２編と、第５回てきすとぽい杯参加作品の続編／番外編が３編、投稿されています。ぜひそちらも併せてお楽しみください。

　　勝手に連動　第５回ぽい杯スピンオフ賞
　　http://text-poi.net/vote/16/

※他にもありましたらリンク追加いたしますので、見かけた方はご連絡くださいませ。


【総括】

てきすとぽい杯、第５回は、平日開催の回とさせていただきました。
やはり平日夜の方が皆さまお忙しいこともあり、
おそらくは日程のご案内が不十分だったこともあって、
参加作品数はこれまでよりもやや、少なめとなってしまいました。

が、審査結果を見ましても、全体的に☆評価が高く、多くが☆３点台の後半以上と
作品のクオリティとしてはむしろ安定・上昇傾向にあるのでは……とも感じております。
特に今回は、凝った設定や、展開に一捻りある作品が多く、
一読者としても非常に楽しい回だったように思いますが、いかがでしたでしょうか。

また、お題の「箱」につきましてはコメント等でもご指摘いただきました通り、
どうやらＳＦジャンルとの親和性がありましたようで、
大賞・入賞作品の内の３作品が何らかの形でＳＦ要素を取り入れている、という、
結果として大変ＳＦ色の強い回となりました。

前回のお題が少々特殊なものだったこともあり、
今回はやや拍子抜けした……というようなご意見もございましたが、
今後も、お題の難しい回、単純な回、奇妙な回などなど、
あれこれ散りばめて開催していければ、と考えております。
どうか、よろしくお付き合いくださいませ。


最後になりますが、今回も、様々に趣向の凝らされた、魅力的な作品を
てきすとぽい杯にお寄せくださいまして、誠にありがとうございました！
また、連動企画を開催してくださったしゃんさんにも、この場を借りてお礼申し上げます。

てきすとぽい杯は、来月以降も毎月開催の予定でおります。
お時間ございましたら、またぜひ、投稿、審査・感想にご参加くださいませ。


【てきすとぽい杯 作品集のご案内】

お寄せいただいた作品と審査結果をWeb本の形にまとめて、Pubooにて公開いたしました。
よろしければそちらも合わせてお楽しみください。
（Web閲覧のほか、PDF形式／ePub形式／mobi形式のダウンロードが可能です。）

　　http://p.booklog.jp/book/72444