浅黄幻影
@asagi_genei

居場所    : 顔形の県の田舎町(村ではないよ)
ホームページ : https://t.co/7tqyRlJfCq

▼文藝MAGAZINE文戯、参加中▼カクヨムに過去作あります▼文学であなたに新しい世界を伝えたい▼文士というカテゴリーの詩人、ガラス玉演戯士▼将棋好き、趣味の農民▼山形県民
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エントリー作品
◆第75回 てきすとぽい杯
あの頃の長電話(1694字)投稿時刻 : 2024.04.13 23:33
 むかしむかし、令和や平成が始まるよりずっと昔の時代、私は昭和という時代を生きていた。もうあの時代は、最近の進歩・発展のめまぐるしいペースによって、ずい...
◆第74回 てきすとぽい杯
一休禅師「きこりとヘルメス」(1776字)
投稿時刻 : 2023.08.19 23:41
 あまり馴染みがないかもしれないが、寓話「きこりとヘルメス」はイソップ寓話集に収められているお話で、川に斧を落とした男と、それを哀れに思ったギリシア神話...
◆てきすとぽい記憶に残る傑作選
第2^16回 浅黄幻影が選ぶてきすとぽい傑作3+α選(618字)
投稿時刻 : 2023.02.10 21:31最終更新 : 2023.02.10 22:38
「恋から愛が生まれるとき」浅黄幻影
http://text-poi.net/vote/205/1/ ...
◆第72回 てきすとぽい杯〈紅白小説合戦・紅〉
恋から愛が生まれるとき(1684字)
投稿時刻 : 2022.12.10 23:17
 五年間、私たちは付き合った。出会ったのは大学、私が三年の冬に研究室に入ったときだ。一年年上の彼は私の指導をしてくれて、そのときに親しくなった。彼も私も...
◆第70回 てきすとぽい杯〈夏の24時間耐久〉
ズルズル(1000字)投稿時刻 : 2022.08.13 22:50
 そのラーメン屋「地獄で天使」は私の愛する店で、なかなか他には見られないものだ。 ...
◆第68回 てきすとぽい杯
花が足りないほどの(1776字)投稿時刻 : 2022.04.16 23:29最終更新 : 2022.04.16 23:32
 二〇〇四年 ○月×日
 学校で、いつかやりたいことはなにかと聞かれた。ぼくは飛行機に乗りたいと言...
◆第67回 てきすとぽい杯〈てきすとぽい始動10周年記念〉
神の目を持つひよこ鑑定士(1436字)
投稿時刻 : 2022.02.19 23:22最終更新 : 2022.02.19 23:25
 アルスは街の子で、父は役所の書類写し、母は縫製の仕事をご近所から集め、一家は三人で生活をしている。父は九等官吏だし、母の稼ぎもそれを補う雀の涙ほどのも...
◆第66回 てきすとぽい杯〈紅白小説合戦・白〉
妖怪「ヨネ婆」(2096字)投稿時刻 : 2021.12.11 23:20
 これは私が中学生のときのことだ。どこから始まったのかはわからないが、当時はUFOなどの超自然現象や超科学、呪い、心霊など「この世ならざるもの」が週に二...
◆第65回 てきすとぽい杯
湯けむり温泉ラーメン(1564字)投稿時刻 : 2021.10.16 23:25
 限定品のカップラーメンを手に入れた。角さん製麺のご当地ラーメンシリーズ「湯けむり温泉ラーメン、小口切りにされたネギの悲鳴と赤く染まる紅生姜、風味豊かな...
◆第64回 てきすとぽい杯〈夏の24時間耐久〉
遠い夢の中(1000字)投稿時刻 : 2021.08.22 10:32
 花火を見に来ていた。川の上流で花火大会をしていて、ぼくとお姉さんは並んで歩き、町の光に邪魔されない場所で、ぼくらはふたりだけ。 ...
◆第63回 てきすとぽい杯
第四の男(2314字)投稿時刻 : 2021.06.19 23:37
 梅雨の初めの頃でございます。三人の男がしとしとと降る雨の夜、酒瓶を前にして囲炉裏端で話をしておりました。 ...
◆第61回 てきすとぽい杯〈てきすとぽい始動9周年記念〉
ボイラー技士の呟き(1553字)投稿時刻 : 2021.02.14 10:12
 日常から笑顔が消え……いや、すべての顔色、微笑みも苦虫を潰した顔もあらゆる表情のバロメーターが消えてしまったコロナのなか、私は当然のように未だにほとんど...
◆第59回 てきすとぽい杯
檸檬の香りの芳香剤(1139字)投稿時刻 : 2020.10.17 23:03
 夏の電車、冷房と扇風機が車内の空気をかき混ぜる。ときに涼しく、またあるときは寒く、またまたあるときは満員電車で立ったまま、涼しいのか暑苦しいのかわから...
◆第58回 てきすとぽい杯〈夏の特別編・前編〉
きみが見たもの、ぼくが見たもの(977字)
投稿時刻 : 2020.08.08 21:21
 あのとき、きみは空を見ていた。
 窓辺に立ったきみは束ねたカーテンに手を当て、日も射さない暗い空を眺めてい...
◆第57回 てきすとぽい杯
"いつも"が終わるバス通学(2531字)
投稿時刻 : 2020.06.13 23:36
 ぼくと彼女は、大きなターミナルより前、町の隅っこにある停留所からバスに乗る。時刻はまだ五時半。線路の通っていない町から市に行くには、この時間になってし...
◆第56回 てきすとぽい杯
人生が繰り返されるとして(1985字)
投稿時刻 : 2020.04.18 23:28最終更新 : 2020.04.18 23:39
「永劫回帰という考えは秘密に包まれていて、ニーチェはその考えで、自分以外の哲学者を困惑させた。われわれがすでに一度経験したことが何もかももう一度繰り返さ...
◆第55回 てきすとぽい杯〈てきすとぽい始動8周年記念〉
他人の二人が意思疎通するまで(1052字)
投稿時刻 : 2020.02.15 23:23
 私たち二人は、部屋に閉じ込められていた。
 気付いていたら二人して部屋に倒れていて、起き上がるときも、お互いに声をか...
◆第54回 てきすとぽい杯〈紅白小説合戦・白〉
少女の日の思い出(1561字)投稿時刻 : 2019.12.14 23:21
 私は少し離れた祖父のところに遊びに来ていた。
 一年くらい経つけれど、祖父は祖母に先立たれてしまって、元気がなかった。私...
◆第53回 てきすとぽい杯
文神降臨(1024字)投稿時刻 : 2019.10.19 23:04
 先生方の原稿を取りにいくのが入社三年目の私の仕事である。やっと一人で部署と取り次ぐような仕事をさせてもらえた。この業界に飛び込んで流儀・段取りを覚え、...
◆第52回 てきすとぽい杯〈夏の24時間耐久〉
もしもヒトラーがラーメン屋だったら(1000字)
投稿時刻 : 2019.08.18 13:05
 私の名はアドルフ・ヒトラー、かつて世界を制する直前までいった男だ。現代に蘇った今、私はラーメン屋をしている。同盟国日本の食文化は実に興味深く、そのなか...
◆第52回 てきすとぽい杯〈夏の24時間耐久〉
利休の器(1000字)投稿時刻 : 2019.08.17 17:01
 私が目覚めたのは、十年ばかり前のことだ。主の先生が都の古市で眠っていた私を見つけてくださった。それまでどうして目が覚めなかったのか、それは一向にわから...
◆第50回 てきすとぽい杯
センチメンタル0時5分(614字)
投稿時刻 : 2019.04.13 22:57
 何度目の春が来ただろう。ぼくにとっては異国情緒が未だに感じられるこの国のこの街、この丘の上のホテルで、ずっときみをまっている。日は落ち、いや……もうすで...
◆3月うさぎの「スイーツ感想」お茶会
さくらんぼ☆パラダイス(932字)
投稿時刻 : 2019.03.18 22:08
 彼女はガラスのテーブルに乗せられた、彩り豊かに着飾る女の子たちが載るカタログを眺めながら、口の中でさくらんぼを噛んでいた。 ...
◆第49回 てきすとぽい杯〈てきすとぽい始動7周年記念〉
酒・泥棒(475字)投稿時刻 : 2019.02.16 22:50最終更新 : 2019.02.16 23:16
 朝、目が覚めるとちゃぶ台に頭を載せていた。昨夜のことは覚えていた、酔いすぎていた。ウイスキーを七割空けたときがいけなかった。 ...
◆第48回 てきすとぽい杯〈紅白小説合戦・紅〉
我が青春の飲み会一発ギャグ(255字)
投稿時刻 : 2018.12.16 02:39
今日は彼女と初めてのデート。気持ちのいいバラ公園での散策、ドライブで車を流しながら、さりげなくしっとりした雰囲気を醸すBGM、こじゃれたレストランでの彼...
◆第47回 てきすとぽい杯
未熟者(900字)投稿時刻 : 2018.10.20 23:22
 この世に存在するすべてのものは、未熟である。
 根っこを生やして動かぬものは、周囲を見ることさえしないつまらないものであ...
◆第46回 てきすとぽい杯〈夏の24時間耐久〉
【封切】忘れた頃、あなたの夢のなかで(1000字)
投稿時刻 : 2018.08.18 20:41
 観光のバラ庭園がよく見渡せる喫茶店。よく晴れて心地よい風が吹いてくるなか、私は窓際の席でバラと何かのハーブティーを口にした。穏やかな午後だった。 ...
◆゚+.゚ *+:。.。 。.世 紀 末 ゚.+° ゚+.゚ *+:。.。
日、没するエデン(1838字)投稿時刻 : 2018.07.17 20:43
 プロジェクト・エデンが世界会議において承認された。
 このプロジェクトが本当に実現するなどとは、世界のほとんどの人が信じていな...
◆第45回 てきすとぽい杯
産業主義(1281字)投稿時刻 : 2018.06.16 23:37
 その日は客が二十人ほどやってきていて、大変賑わった日だった。彼は友人からのすすめだった。汗をハンカチで拭きながら、緊張と不安で私の部屋に入ってきて、そ...
◆第2回200文字小説コンテスト
おかえり!(200字)投稿時刻 : 2018.04.03 19:01
 人というものが笑うから嬉しくなるのか、嬉しいから笑うのか、僕は知らない。でも、きみが笑うから僕は笑うことができるんだ。たとえ世界が終わるとしても、きみ...
◆暁文学
憂鬱エスプレッソ(1872字)投稿時刻 : 2018.04.29 23:59
 悪い夢でも見ていたのか、憂鬱な目覚めだった。もういい時間だったけれど、外はどこまでも続く鈍色の空だった。 ...
◆第43回 てきすとぽい杯〈てきすとぽい始動6周年記念〉
死者蘇生(2039字)投稿時刻 : 2018.02.17 23:33
 男は最愛の人を亡くしてしまった。彼は彼女を生き返らせるために手を尽くした。彼女の身体に撃ち込まれた弾丸を抜き取りきれいにし、失血で死んだ身体に血液を満...
◆安眠文学
ひまわり(619字)投稿時刻 : 2018.04.03 19:05
 二人は眠りのなかにいて、母はこどもの夢を見る。我が子が笑顔で駆け寄って、小さくやわらかな手を伸ばして母を呼ぶ。 ...
◆第42回 てきすとぽい杯〈紅白小説合戦・紅〉
兄さんは甘いよ。(2390字)投稿時刻 : 2017.12.09 23:55
 荒野に並ぶ二軒の荒ら屋に、それぞれ兄と妹が暮らしていた。
 兄のコバルトはあたりに広がる土地を畑にし、農家として生きていた。しかし大...
◆第40回 てきすとぽい杯〈夏の24時間耐久〉
スリット(1000字)投稿時刻 : 2017.08.19 23:51
 八月一日
 実家に帰ってきた。久しぶりに会った母は僕が痩せたと心配していた。その気持...
◆名作の書き出しは必ず名文
聖夜の借金取り(2145字)投稿時刻 : 2017.08.20 13:46最終更新 : 2017.08.20 13:47
(3)黒蜥蜴/江戸川乱歩
 この国でも一夜に数千羽の七面鳥がしめられるという、あるクリスマス・イヴの...
◆名作の書き出しは必ず名文
風占い師(3768字)投稿時刻 : 2017.08.05 06:27
(2)こころ/夏目漱石
 私はその人を常に先生と呼んでいた。 ...
◆「覆面作家」小説バトルロイヤル!
僕の恋愛招待券(4092字)投稿時刻 : 2017.06.16 21:21
(お題:純愛/テーマパーク)
 先輩と僕は、観覧車に乗っていた。それは星が輝き出す夜のことだった。 ...
◆「覆面作家」小説バトルロイヤル!
野菜サンドのレッスン(7906字)投稿時刻 : 2017.06.12 19:56
(お題:純愛/懊悩)
  一. ...
◆初! 作者名非公開イベント2016秋
富豪とストーブ(1363字)投稿時刻 : 2016.09.22 19:57
「フォクス! イッツ ショウタイム!
 ──笑えるものでなければ人に非ず! ...
◆初! 作者名非公開イベント2016秋
本に挟んで忘れた押し花(1022字)
投稿時刻 : 2016.09.17 21:01
 久々の休日に、私はガレージの掃除をしようとしていた。排気ガスが積もったようなガレージ特有の埃っぽい空気は、吸っているとしばらくして咳が出た。これが一番...